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南町田駅前「グランベリーモール」が閉館 2019年に新施設開業へ

2017年02月12日 20:34  Fashionsnap.com

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営業終了し最後に一礼したグランベリーモールのスタッフ Image by: FASHIONSNAP
田園都市線南町田駅前のオープンモール型ショッピングセンター「グランベリーモール(GRANDBERRY MALL)」が2月12日の今日、全館を閉館した。閉館前には施設内のイルミネーション消灯式が行われ、開業当時から同所でライブパフォーマンスを続けている音楽ユニット「アルケミスト」がモール近隣にある鶴間小学校の今年度の卒業生とともに、メッセージソング「あの空」を合唱。最後にグランベリーモールのスタッフが登壇し、大勢の観客に見守られながら、約17年にわたる営業を終了した。

「グランベリーモール」が閉館の画像を拡大

 「グランベリーモール」はアウトレット併設型のオープンモールとして、東急モールズデベロップメントが2000年4月に開業。約3万3,000平方メートル超という広大な営業面積でありながら、駅直結で都内からのアクセスが便利な立地であったことから、ファミリー層を中心に毎年700万人以上が来館していた。施設内には食品・飲食店をはじめ、アウトドアや生活雑貨、アパレルなどの大型店舗が出店していたほか、約50店舗のアウトレット店舗やシネマコンプレックスが併設。開業当初の暫定運営期間は10年間と計画されていたが、好評を得て現在まで営業することになったという。今回の一時閉館は、東急電鉄と町田市が共同で推進する「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」の一環で、2019年に開業を予定している新商業施設の再開発に伴い決定された。
 イルミネーション消灯式は17時10分頃からサウスコートで開催。アルケミストは「雪かきして歌った日もあった」と悪天候の日もグランベリーモールでライブを行ったことを振り返り、最後のライブとなったこの日は即興演奏などを披露して会場を盛り上げた。鶴間小学校は職業体験をグランベリーモールで行うなど思い出の場所であったことから、消灯式への出演が実現。アルケミストとの合唱シーンでは、目を潤ませながら聴き入る観客も見られた。東急モールズデベロップメントSC事業部の安田龍司部長は「3年後にワクワク・ドキドキする施設をご覧いただけるように精一杯努力する」とコメントし、グランベリーモールを照らしていたイルミネーションが17時55分に消灯した。各店舗の営業は18時に終了。ステージには各スタッフが登壇し、感謝の気持ちを述べながら最後に一礼した。
 グランベリーモールを2001年から約16年間にわたり利用してきたという一家の母親は、「(南町田で)出産・子育てをしてきたので、思い出が詰まっている。一緒に来ていたママ友達で泣いている人もいた」と語った。また、子どもたちの遊び場としても支持されていたことから「やっと息子が友達同士で遊びに来れる年齢になったのに、なくなってしまうのは寂しい」と閉館を惜しんだ。
 2019年に開業が予定されている新施設は、グランベリーモールと同様のオープンモール型商業施設を計画。敷地の中央に立体駐車場を配置し、その周辺を2階(一部3階)建ての店舗が囲む設計で進められている。敷地外周部を緑化し、街並みや公園の自然と調和した商業施設を目指すという。
■グランベリーモール(GRANDBERRY MALL)所在地:東京都町田市鶴間3-4-1交通:東急田園都市線南町田駅 駅前営業面積:約33,412平方メートル店舗数:約100店舗駐車場:約1,400台(一部立体駐車場)開業日:2000年4月21日