舞台『子午線の祀り』が、7月に東京・三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで上演される。
1979年に初演された『子午線の祀り』は、『平家物語』を題材に源平合戦を描く木下順二の戯曲。徐々に追い込まれる平家軍を指揮する平知盛の戦いと苦悩を、複数人の読み手の声で表現する「群読」のスタイルを取り入れて描いた作品だ。
今回演出を手掛けるのは野村萬斎。1999年と2004年に知盛役を演じた野村は、初めて同作の演出に挑む。出演者には野村をはじめ、成河、河原崎國太郎、今井朋彦、村田雄浩、若村麻由美が名を連ねている。音楽は武満徹によるものが使用される。
なお東京・三軒茶屋のシアタートラムでは、昨年10月に野村の演出で『戯曲リーディング「子午線の祀り」を読む』を上演。同公演には野村、若村らが出演した。