WRC世界ラリー選手権第2戦は2月10日、SS2~8が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が総合首位に浮上。トヨタのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2番手につけている。
■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC):デイ2総合5番手
「できることはすべてトライしたよ。だけど、今日のコンディションは僕たちに味方しなかった。特に午後は先頭走者を務めるのは難しかった。ほとんど何もできなかったよ」
「ドライブには満足しているし、チャレンジングな状況のなか良い仕事ができたと思う。明日はコンディションがもっと良くなるから、より楽しめる1日になると嬉しい」
「今日は本来のパフォーマンスを披露できなかったから、明日はもっと順位を上げられると思う」
●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC):デイ2総合3番手
「本当に難しい1日だった。コースの”掃除役”を務めるのは初めての経験だったから、セブ(セバスチャン・オジエ)がどれだけ厳しい戦いを強いられてきたか痛感した。今なら、その難しさを共有できるよ!」
「こういったチャレンジがあったけど、僕らはうまく対処したと思う。パフォーマンスには満足しているよ」
「最終ステージ前に、差はかなり縮まった。明日、いいポジションからスタートできるよう、かなりハードにプッシュしたんだ。出走順が遅れればコンディションが良くなるからね」
「かなり努力したけど、明日もいくつか高速ステージがあるから、引き続きプッシュしていくよ」
■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC):デイ2総合首位
「今日は素晴らしい走りができたと思う。これだけ充分なリードを築いてラリーをリードできるのは心強いね」
「しかし、気を抜いてはいけない。今日走った最後のステージでは、運転席側のドアがわずかに開いていて気が散ってしまった」
「それ以外はマシンも感触は素晴らしかったよ」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC):デイ2総合7番手
「午前中の走行には、大きな問題はなかった。マシンは思い通りに動いてくれたし、ステージを楽しむことができた」
「ただ、SS4ではドライビングに100%集中できず、リカバリーに多くの時間を費やしてしまった。その後もリズムを取り戻すことができなかった」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC):デイ2総合6番手
「こんな形でスタートを切れるなんて、思いもしなかった」
「最初はうまくいかなったけれど、サービスパークでエンジニアと会話していたら、いくつか変更を提案してくれた。それが機能したんだよ」
「マシンが僕を操っているのではなく、僕がマシンを操っているという感触を得ることができ、自信を深めることができた」
■シトロエン/シトロエン・レーシング
●クリス・ミーク(シトロエンC3 WRC):デイ2総合4番手
「午前中は調子が良かったが、午後はタイムを失った。SS5で雪壁にはまってしまい15秒ほど遅れてしまった」
「マシンがバンプにぶつかり、次のコーナーは大まわりしてしまった。あれ以上タイムを失わなくてラッキーだったよ。最後のステージではグリップがまったくなかった。タイヤはボロボロでスタッドのほとんどが取れていた」
「それでも僕たちはまだ表彰台を争える位置にいる。前向きな気持ちだよ」
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC):デイ2総合8番手
「今日は僕たちの日ではなかったようだ! 僕はいくつもミスを犯してしまい、マシンにはダメージを与えてしまったし、空力パーツもいくつか失ってしまった」
「空力パーツを失う前と後では、シトロエンC3 WRCのダウンフォースに信じられないくらい差があった。そういった状況でもラリーを続け、総合6番手とは1分未満の差につけている」
●ステファン・ルフェーブル(シトロエンDS3 WRC):デイ2総合10番手
「良い1日だった。この路面コンディションで大きく進歩できたと思う。午前中はコースの中央を走り過ぎだったかも知れないね。あえてコースサイドの雪壁を使わないようにしていたんだ」
「午後の走行では、もう少し楽しんで走ることができた。前にいるライバルたちとの差を縮めるためにもプッシュしたかったけれど、うまくいかない場合のリスクもあった」
「正しいバランスを見つけなければいけないが、僕たちは正しい方向へ進んでいると思う」
■トヨタ/TOYOTA GAZOO Racing
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC):デイ2総合2番手
「今日は全体として満足のいく1日だった。最初のSSを走り終えた後、自分たちでセッティングを微調整したら、マシンのフィーリングが改善されたよ」
「1日を通して良い走りができたと思うけど、唯一、SS7だけはうまくいかなかった。SS4として、同じステージを午前中に走った時は良かったけれど、再走となった午後はなぜか自信を失い、力が入り過ぎてタイムをかなりロスしてしまった」
「それでも今日の結果には満足している。マシンはほぼ完璧だから、明日のデイ3も集中力を切らさず戦い抜く」
●ユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC):デイ2総合29番手(デイリタイア)
「今朝は道幅の狭いコーナーでタイムを失っていた感じがしたから、サービスでマシンのセッティングを変更した。その結果、午後は走りがかなり良くなった」
「だから、自信を持ってドライブしていたけれどSS5の終わりでコーナリングラインが乱れ、マシンのフロントセクションを木にヒットして大きなダメージを負ってしまった」
「ステージは走りきったが冷却系が破損していたから、エンジンを守るために走行を止めたんだ。もし可能なら明日再出走して、できるだけ多く経験を積み重ねたいね」