現地2月10日、スウェーデンで行われたWRC世界ラリー選手権の第2戦デイ2。前日のSS1で復帰後初となるステージ優勝を獲得したTOYOTA GAZOO Racingは、この日も好調を維持。エースのヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2番手につけた。
ラリー・スウェーデンの競技2日目はスウェーデンと隣国ノルウェーで計7SSが行われた。
SS2で総合2番手に後退したラトバラはSS4で、今大会2度目のステージ優勝を果たしてトップに再浮上するなど、安定した走りを披露。最終的にトップの座は奪われたものの、総合2番手で走行を終えた。
チームメイトのユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)も堅実な走りをみせていたが、SS5のステージ終盤でコースオフした際、立ち木に衝突。フロント周りを損傷してしまった。
その後、ステージは走りきったものの、クラッシュのダメージがエンジンへ及ぶことを避けるため走行を断念。デイリタイアとなった。なお、現地11日のデイ3に向け、チームはマシンを修復する予定だ。
チームを率いるトミ・マキネンは「ヤリ-マティ(・ラトバラ)の総合2番手という結果はもちろん嬉しいが、本当に大変になるのはこれから」と語っている。
「明日は路面コンディションが、さらに均一化され、皆が同じような条件で走ることになると思う。我々の真の力が試される1日になりだろうね」
「ここまでのところ、マシンの信頼性とパフォーマンスには満足している。小さなミスでユホ(・ハンニネン)はリタイアしたが、マシンを修復し彼をふたたびコースに送り出したい」
「我々にとって今年は学習の1年であり、アクシデントもその過程のひとつなんだ」
総合2番手につけるラトバラは「唯一、SS7だけはうまく走れなかった。なぜか自信を失い、力が入り過ぎてしまった」と振り返ったほか、ハンニネンは「冷却系が破損していたから、エンジンを守るために走行を止めたんだ」とリタイアの理由を明かした。
現地11日に行われるデイ3は、サービスパークの設けられたトーシュビュー東部の森林エリアで実施。総SS距離125.38kmの全7SSで争われる。