才能ある若手にチャンスを与える『FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE』プログラムの会見が行われた 10日に開幕した大阪オートメッセで、FIA F4への参戦を支援するプログラム『FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE』の記者発表会が行われ、GTアソシエイション坂東正明代表らとともに、スーパーGT300クラスに参戦する吉本大樹が出席。同プログラムのドライビングアドバイザー就任が発表された。
若手ドライバーの登竜門として2015年から開催されているFIA-F4は、将来のトップカテゴリー参戦を目指すドライバーたちの熾烈な争いが展開され、これまで牧野任祐や坪井翔、宮田莉朋らがスーパーGTや全日本F3選手権へのステップアップを果たしている。
そのFIA-F4が2017年シーズンへ向け、さらに門戸を広げるべく『FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE』という新たな若手ドライバー支援プログラムを行うことはすでに発表済みだ。
サポート内容はFIA-F4の公式サイト(http://fiaf4.jp/news/single/233)に記載のとおり、マシンのレンタルやレースのエントリー費用、タイヤなどの消耗品にいたるまで、手厚いサポートを受けたうえで大阪トヨペットグループが展開するOTGモータースポーツからフル参戦できるというもの。
同プログラムの発表会に出席した坂東正明代表は「全日本カート選手権や地方選手権S-FJシリーズに参戦する、将来トップドライバーになり得る可能性を秘めた若手を選出し、FIA-F4への門戸を広げるべくこのプログラムを開始しました」と説明。
「才能のある若手をFIA-F4へ引き上げ、そこで良い成績を残したドライバーを、スーパーGTなど上位のカテゴリーへ送り出すというシステム確立を目標に、大阪トヨペットグループや住友ゴム工業をはじめとした協賛各社のサポートを得て『FIA-F4 JAPANESE CHALLENGE』を17年シーズンから開始します」と述べた。
また、スーパーGT300クラスに参戦する吉本大樹がドライビングアドバイザーに就任し、プログラムに抜擢された若手ドライバーの指導役となることが明らかになった。
自らもキャリアの初期にFJ1600などの入門フォーミュラに参戦していた経歴をもつ吉本は「ご存知のとおり、スーパーGTのサポートレースとして行われるFIA-F4は、レース関係者からの注目度も高いカテゴリーです。その環境下で良い結果を残した若手が上のカテゴリーにステップアップしたとき、FIA-F4で学んだことをしっかりと活かせる環境作りをしたい」と述べた。
「ちょっと体育会系の雰囲気で指導するのも良いかなと考えています。担当するドライバーのキャラクターに合わせたアドバイスをして、強い選手を育てるつもりですよ」と、若手ドライバー育成への思いを語った。
このプログラムへの応募は記者発表会が行われた10日に締め切られており、近日中に全日本カートとS-FJに参戦していたドライバーから候補者をそれぞれ1名選出。FIA-F4のマシンを使った走行と面接によるオーディションを行う。サポートの対象に選ばれたドライバー1名は、2月中に発表されるとのことだ。