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三宅一生、富山県美術館のスタッフユニフォームをデザイン

2017年02月10日 21:54  Fashionsnap.com

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(上から)春夏、秋冬のユニフォーム Image by: FASHIONSNAP
ファッションデザイナーの三宅一生が、今年8月に開館する「富山県美術館 アート&デザイン」のスタッフユニフォームを発表した。春夏・秋冬の2パターンを制作し、2月10日に開かれた発表会で披露された。

三宅一生が富山県美術館の制服をデザインの画像を拡大

 三宅一生は昨年8月にユニフォームデザインの依頼を受け、プロジェクトチームとともに富山を訪問。現地の自然や文化を勉強し、その際に感じた爽やかな風や光を、プリーツの技術や一本の糸から一体成型で服を創り出す「エイポック(A-POC)」のエンジニアリングといった最先端技術を活用し、ユニフォームのデザインに落とし込んだという。春夏用では円形を象ったポリエステル素材のプリーツジャージィーを重ね、腰にはポシェット付のゴム製ベルトで服の動きを止めるスタイルを考案。秋冬用には、エイポックを日本の大手機械メーカーが発展させた無縫製のウールジャケットを制作した。春夏のトップスおよび秋冬のジャケットは赤、青、黒など5色展開。インナーのTシャツとスカートに見立てたパンツは共通ユニフォームとして採用する。このほか、ロゴマークがあしらわれたウール製のブランケットを発表。三宅は「女性たちが『ここで働いてみたい』という風に思ってくれたら」という思いでデザインを手がけたと話した。
 発表会には三宅のほか、富山県美術館の設計を担当する建築家の内藤廣や、ロゴマークをデザインした永井一正、オノマトペをテーマにした遊具と開館告知ポスターを手がけた佐藤卓、屋外展示作品を制作する現代彫刻家の三沢厚彦らが出席。開館記念展は「生命と美の物語 LIFE―楽園をもとめて」をテーマに岡本太郎らの作品を展示する。名称の一部に「アート&デザイン」とあるように、今後の企画ではアートとデザインの両方を結びつけるような取り組みを検討しており、石井隆一富山県知事は「富山県には自然や食だけではなく、文化力のある地域。その拠点を富山県美術館として、他の美術館と連携しながら魅力を発信していきたい」とコメントした。
■富山県美術館 アート&デザイン開館日:2017年8月26日(土)住所:富山県富山市木場町3-20電話番号:076-431-2711階数:地上3階延床面積:14,990平方メートル