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MotoGP:モビスター・ヤマハの新コンビ、ロッシとビニャーレスは“一服の清涼剤”

2017年02月10日 21:52  AUTOSPORT web

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マーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハMotoGP)
MotoGPに参戦するモビスター・ヤマハのリン・ジャービス代表は、バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ピニャーレスという新コンビを“周囲の雰囲気をポジティブに変える一服の清涼剤”のようだと表現した。

 ビニャーレスは9年間ヤマハに在籍していたホルヘ・ロレンソの後任として移籍。17年からロッシとタッグを組んで選手権を戦っていく。

 ジャービスによれば、昨年11月に行ったバレンシアテストからビニャーレスとロッシは友好的な関係を築いているという。

「昨年、彼らはすでに友好関係を築きつつあった」とジャービス。

「互いを尊敬しあっていたし、嬉しいことにマーベリック(ビニャーレス)はバレンティーノ(ロッシ)への憧れを隠そうとはしなかったからね」

「彼らの間には敵対意識はなく、これは歓迎すべきことだ。チームに新しい風が吹いてきたと感じるよ」

 ビニャーレスは先日マレーシアで行われた公式テストでも速さをみせているが、ジャービスは昨年11月に行ったプライベートテストでもポテンシャルを発揮していたと明かした。

 加えて、ビニャーレスはロッシから学習しようとする意欲が極めて高いと語り、この姿勢がロッシにも好影響を及ぼしているとしている。

「前回のテストで歓迎すべきことが起きた。通常であればライダーたちは仕事を終えればホテルに戻るものだ」

「しかし、マーベリックは好奇心とやる気に満ちていて、バレンティーノを訪ねて交流していたんだ。『バレ、あれはどう思う? これはどういうこと?』といった感じにね」

「この時、バレンティーノは明るい表情を浮かべていたよ。ご存知のとおり、バレンティーノは史上最高のライダーだ。それに(知識や経験を)分かち合うことを望むタイプなんだ」

「もちろん負けず嫌いな面もあるが、自分のアカデミーで若いライダーを育成しているように、基本的には自分の持つ知識を共有したがるんだよ」

 ロッシはセパンテストで6番手タイムを記録。新しいチームメイトとの差は0秒221だった。

 ベテランのロッシはビニャーレスを2017年シーズンのチャンピオン候補だと予想しており、ジャービスはふたりの関係も、チャンピオンシップが絡むことで変化するかもしれないと認めている。

「シーズン開幕に向けて、彼らがどれだけ関係を維持できるか静観したい」

「おそらくシーズン後半になれば、ふたりともチャンピオンを目指して争いを繰り広げる。今の関係は大きく変化するだろう」

「ただ、そうなるまでは、ガレージ内で最高の気分でいられるわけだ」