今週、いくつか人事面の変更を発表したマクラーレンF1チームのレーシングディレクター、エリック・ブーリエが、新しいレースチームの体制について説明した。
マクラーレン・レーシングのCEO、ヨースト・カピートの離脱が発表され、続いて2000年から17年にわたって所属したチームマネージャーのデイブ・レディングがウイリアムズに移籍することも明らかになった。代わってチーフメカニックのポール・ジェームズがチームマネージャーに就任、レースオペレーション責任者のアンドレア・ステラもスポーツ面およびFIA関係の職務を担うことが発表された。
こういった人事面の変更はすぐにうまく機能することになると、ブーリエは確信している。
「私は我々が成し遂げたことに興奮している。新たな役職を得た人々は、非常に短い時間の中で、自分の立場をしっかり確立するだろう。我々はそういった確信を持って、新しいシーズンに向かう」とブーリエはチームのインタビューにおいて語った。
ブーリエによると、レディングのウイリアムズへの移籍については以前より話し合いが行われており、マクラーレンはこれに伴ってちゅうちょなくチーフメカニックのジェームズを後任として昇格させることを決めたという。
「マクラーレンのチーフメカニックとして、ポールはF1における最高の人材だ。これは単に私だけの意見ではなく、私ももちろんそうだが他のさまざまなチームで働いた経験のある、多くのマクラーレンの同僚たちの意見でもある」とブーリエ。
「タフィが──ウェールズ人の彼は、(マザー・グースの詩から)皆にそういう愛称で呼ばれている──、新しい役割で素晴らしい活躍を見せない理由は見当たらない」
「デイブのマクラーレンでのキャリアはとても長かったため、長年の間に彼の役割は拡大していった」
「2016年の終わりまでに、彼はその(チームマネージャーの)役割の中でいくつもの異なる責任を担うようになっていった。我々はこの機会に、彼が果たしてきた職務をレースチームの他のメンバーに、もう少し均等に割り当てることにした」
「そのため、アンドレア(・ステラ)がレースの週末にFIAとの連絡窓口の責任者になり、(FIAレースディレクターのチャーリー・)ホワイティングや彼が率いる検査官やスチュワードたちと連携し、コンプライアンスとフェアプレイを徹底する」
「アンドレアは頭の良い、鋭い男で、恐ろしいほどの知性と非常に幅広い視点を持っている。とても正確に物事を考える人間だと思う」
ジェームズがチームマネージャーに昇格することで、これまでフェルナンド・アロンソのマシンのナンバーワン・メカニックだったカリ・ラメンランタがチーフメカニックとなり、マーク・コックスがラメンランタの後任となる。