2017年、スーパーGTと全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するニック・キャシディは、当面、日本でのレース活動に集中するとコメント。現時点ではル・マン24時間耐久レース以外に、興味を抱く海外カテゴリーはないと語った。
キャシディは15年、山下健太とのチームメイトバトルを制して全日本F3選手権のチャンピオンを獲得。昨年はスーパーGT500クラスにau TOM'S RC Fから参戦したほか、ヨーロピアンF3にもプレマパワーから参戦した。
しかし、17年はスーパーGTとスーパーフォーミュラという日本のトップカテゴリーに集中。現時点で海外レースへのフル参戦はアナウンスされていない。
「当分の間、日本でのレース活動に集中していくつもりだ」とキャシディ。
「日本の文化が好きだし、楽しみながらスタッフと働いている。それにスーパーフォーミュラはF1を除けば、最速のカテゴリーだからね」
「去年はGT500デビューを果たした飛躍の年だった。今年は、スーパーフォーミュラにも参戦するから最高としか言えないよ」
「スーパーGTとスーパーフォーミュラは、世界でも屈指の選手権だと思っている。参戦しているドライバーもプロフェッショナルばかりだからね」
日本以外のレースで、参戦したいと感じるカテゴリーを問われたキャシディは「ル・マンに(LMP1クラスで)参戦し総合優勝争いを繰り広げてみたいという気持ちはある」と応じた。
「複数人でマシンをシェアし、トラフィックを処理しながら長いレースを戦う。僕がスーパーGTでやっていることを同じだと思うんだ。マシンはよりパワフルでダウンフォースがあるけどね」
「参戦するチャンスがあるのであれば、LMP2でも構わない。ただ、ル・マンに参戦できなくても、現状には充分満足しているんだ」
なお、キャシディはスーパーフォーミュラ初年度の成績を「楽観的には考えていない」という。
「シーズン中、どこかでポイント争いに絡むことができればいいね。もちろん、それ以上の成績を残したいとも思うけど、まずはひとつずつ進めていきたい」
「去年のストフェル(・バンドーン)やセキグチ(関口雄飛)の戦いを見ていると、ルーキーイヤーでもチャンピオンを争えると考えたくなるのも分かる」
「だけど、まずは目の前のことに集中していくべきだと思うんだ。もちろん、どのレースも勝つために戦っているけれど、現実的な考えも持つべきだ」