独身でいると、会社で上司から「結婚はまだか?」などと言われることがある。家庭を持ち精神的に安定するなどのメリットから、親身になって結婚を勧める人もいるが、別の意図を持つ人もいる。
2月8日、はてな匿名ダイアリーに「会社の上層部がしきりに結婚させたがる理由」という記事が投稿された。投稿者は会社が結婚させたがる思惑を次のように書いた。
「都合の悪いことを押し付けようとするとき『家族を路頭に迷わせる気か?』という脅しをかけやすいからだな」
「住宅ローンがあるから無茶ぶりも断りにくいだろう」よくよく考えると鬼畜
投稿者はこれまで「結婚して初めて一人前」という話を信じてきたが、それは「単なるカムフラージュ」だと気が付いたと綴っている。そのきっかけが自身の結婚か、社内の誰かの結婚かは不明だが、そう感じざるを得ない出来事が会社であったのだろう。
似たような話として昔から「マイホームを購入すると転勤させられる」というものがある。転勤は会社への忠誠心を試す「踏み絵」のような役割を果たすことがあり、これはこれで問題だ。はてなブックマークでも同様の指摘が見られる。
「家を購うと単身赴任させられるのと同じ」
「ただの奴隷の足枷、ってそれ何十年も前から言われてるから」
実際、家庭を持ったことで転勤など会社から不遇な目に逢わされた人もいる。
「総務課の女性が社内結婚すると、夫の方が転勤を命じられることが続いた。ふと、口減らしかな?と疑った。真実はわからない」
「某大手商社に勤務する後輩が、家を買った途端単身赴任を命じられたそうな。『住宅ローンがあるから無茶ぶりも断りにくいだろう』ということらしい。それと同じだね。よくよく考えると鬼畜」
会社としては、家庭を持って責任ある身であれば、多少の無理難題をふっかけても簡単には辞めないと足下を見ているのだろう。「家族とローンは現代の人質だからね」と書く人もいた。
「嫁ブロックは企業にとってありがたい存在なんだな」
一方で、転職したときに採用理由を聞いたら「家庭持ってるからそうそう辞めんだろう」と言われたという人もいた。まさに、「嫁ブロックは企業にとってありがたい存在なんだな」といったところだろう。
ただ、働く方としては、結婚していることを会社からつけこまれるのは面白くない。中には、
「常に転職活動は薄く実施しておくべき。会社が立場を咎めたときに『じゃぁ辞めます』というカードを持っていると強い。その安心感があると全然違う」
とアドバイスする人もいた。