2月9日、WRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンが開幕した。この日はSS1が行なわれ、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)がベストタイムを記録。トヨタに初めてのSSベストタイムをもたらした。チームメイトのユホ・ハンニネンは総合8番手につけている。
ラリー初日となる9日は、午前中にサービスパークが置かれるトーシュビュー近郊でシェイクダウンが行なわれ、マシンの最終確認が行なわれた。その後、トルシュビーから約100km南下したカールスタードに移動。現地時間20時過ぎに競技が開始された。
SS1は路面が雪と氷に覆われたアリーナを、2台が同時に走行するスーパーSS。全長1.9kmのショートコースで争われ、ラトバラが1分34秒1という全体ベストタイムをマークした。
ラトバラはチームとマシンに初のベストタイムをもたらすとともに、ラリーをリードする立場で1日を締めくくった。また、チームメイトのハンニネンも総合8番手でSS1を走破し、2台揃って着実なスタートを切っている。
初日をトップで終えたラトバラは「今日はチームとヤリスWRCにとって初のベストタイムを刻むことができて嬉しかった。明日以降もこの調子を保ち続けたいと思う」とコメントした。
また、チーフエンジニアのトム・フォウラーは「スーパーSSではヤリ-マティがベストタイムを刻み、良いスタートとなったが、本当の勝負は明日からだ」と語る。
「(雪が少なかった前年とは違い)今年のコースは路面が全体的に凍結していて、明日以降は積雪の可能性もある」
「今日の走行で良い感触をつかむことができたので、明日からのチャレンジがとても楽しみだよ」
現地10日に行われるデイ2は、スウェーデンからノルウェーにかけて広がる森林地帯を舞台にSS2~8が行われる予定。2カ国にまたがるSSの合計距離は145.65kmで、総走行距離は527.18km。今大会最長の走行距離となる。