WEC世界耐久選手権に参戦するフェラーリのワークスチーム、AFコルセは近日中にチームを離脱するとされるジャンマリア・ブルーニの後任に、ミゲル・モリーナ、ニック・デ・ブリズの2名を起用する方向で検討を進めているようだ。
離脱の噂があるブルーニはAFコルセと17年まで契約を結んでいるが、満了を待たずしてチームを離脱。以前からブルーニ獲得を望んでいるポルシェへ移籍するとみられている。
この噂を裏付けるかのように、チームは現地火曜日にイタリア・バレルンガで複数名のドライバーを招いてテストを実施。モリーナとデ・ブリズのほか、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、アレックス・リベラスがフェラーリ488 GTEを走らせた。
このなかで、デ・ブリズはGTマシンのドライビング技術向上に強いモチベーションを持っているといい、フェラーリも意欲の高さに関心を抱いていたようだ。
22歳のデ・ブリズは、これまでフォーミュラ・ルノーなどに参戦してきたほか、2016年はARTグランプリからGP3に参戦し、ランキング6位に食い込んだ。また、マクラーレンの若手育成プログラムにも参加している。
フェラーリの関係者によれば、このデ・ブリズとモリーナが後任候補最有力。また、ブルーニ離脱で資金面にも余裕ができるため、ふたりのドライバーと契約するは可能だという。
なお、現時点でフェラーリ、ポルシェともに17年のLM-GTEプロクラスへ参戦するドライバーラインアップは発表していないほか、ブルーニの移籍問題に関してはノーコメントの姿勢を貫いている。
これまでLM-GTEクラスで2度のチャンピオンを獲得しているブルーニは、この契約問題の影響で17年シーズンの一部ラウンドを欠場せざるを得ない可能性もある。