ドキュメンタリー映画『作家、本当のJ.T.リロイ』が、4月8日から東京・新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国で順次公開される。
同作は、女装の男娼となった過去を綴った自伝『サラ、神に背いた少年』を1999年に発表し、世界的に注目を集めた謎の少年作家「J.T.リロイ」が巻き起こした騒動を描いたドキュメンタリー。
リロイの才能に惚れ込んだというガス・ヴァン・サントが映画『エレファント』の脚本を依頼し、2作目の小説『サラ、いつわりの祈り』は映画化もされるなど、才能を賞賛されたが、2006年にニューヨーク・タイムズ紙が「J.T.リロイは実在しない」とする暴露記事を発表。リロイの正体はサンフランシスコ在住の40歳の女性ローラ・アルバートだと指摘し、大きな話題となった。
『作家、本当のJ.T.リロイ』では、ローラ・アルバート自身の言葉と、ガス・ヴァン・サント、トム・ウェイツ、コートニー・ラブ、ビリー・コーガンらとの通話音声、留守番電話のメッセージなどから事件の裏側を解き明かし、アルバートの旺盛な創作意欲や人生模様を映す。監督は『悪魔とダニエル・ジョンストン』のジェフ・フォイヤージーク。原題は『Author: The JT Leroy Story』となる。