マレーシアのセパンサーキットで開催されてきたミシュラン主催のスーパーGTタイヤテストは、2月8日に最終日を迎え、KONDO RACINGの24号車ニッサンGT-Rが最終日のベストタイムをマークした。
テスト最終日は、朝のセッションを30分削り、午後のセッションを30分早める予定。未明から朝までスコールに見舞われたセパンは、完全にウエットコンディション。それでも各陣営はレインタイヤを装着して次々にコースインしていった。
降雨のために気温は26℃と、テスト期間中最も涼しくなったが、湿度が高い。やがてコースは一部が乾いていったが、ここでホンダの開発車両99号車が午前中のトップとなる1分59秒776をマーク。前日のウエットコンディション同様、バランスの良さを発揮してみせた。また前日駆動系のトラブルでストップしてしまったトヨタ・チーム・タイランドの35号車だったが、夜行便でパーツが運び込まれ、セッション中盤から元気に走り出した。
レクサスは093号車と36号車に、サイドフェンダーが微妙に異なる形状のフロントバンパーを装着し、比較を行った。またニッサンの開発車両230号車は異なる形状のフロントフェンダーを装着。こちらも比較してデータを取っていた模様。
朝のセッションは中途半端なコンディションということもあり、12時までの予定を11時で切り上げ、午後のセッションを12時から5時間半連続で行うこととなった。
気温が37℃まで上がった12時。コースは一部に小さなウエットパッチを何箇所か残しながらも、ほぼドライコンディション。各陣営はロングランテストをこなしはじめた。気温は最高で38℃を超えたが、曇天ということもあり路面温度は39℃がもっとも高い温度だった。
開始1時間を過ぎたあたりで、ホンダの99号車がターン4をコースオフしてストップ。このためセッションは20分近く中断となった。ピットに戻って来た99号車はカウルを壊すこともなく、大きなダメージはないように見えたが、この後ピットガレージに入ったまま、コースへ復帰することはなかった。
午後のセッションではKONDO RACINGの24号車が1分50秒350のトップタイムをマーク。テスト4日間のトップタイムを更新することはなかったが、2番手にも無限の16号車ホンダNSX-GTがつけ、ヨコハマタイヤの好調さが目立ったテストとなった。
最後は10分間の延長となりテストが終了したのは17時40分。天候に左右され、各陣営とも予定どおりのテストとはならなかったようだが、そのような悪天候のなかでも、大きなアクシデントもなく今回のテストは無事終了となった。
スーパーGTセパンテスト 4日目タイム
PosNoCarAMPM124ニッサンGT-R1'59.776*1'50.350216ホンダNSX-GT1'59.897*1'51.1653093レクサスLC5002'00.092*1'51.171423ニッサンGT-R2'00.426*1'51.239512ニッサンGT-R2'00.727*1'51.286636レクサスLC5002'00.772*1'51.293799ホンダNSX-GT2'01.156*1'51.7038230ニッサンGT-R2'01.515*1'52.001964ホンダNSX-GT2'01.574*1'52.3101035トヨタ86 MC2'06.416*2'00.8471160レクサスRC F GT32'16.531*2'02.409