引っ越しを伴う異動である「転勤」は、昭和の日本企業では当たり前。業務上の要請のほか、会社への忠誠心を試せるという指摘もあるほどだ。しかし現代では、本人の意思を踏まえない強制的な転勤命令は「人権侵害」と反発を受けるほど嫌われている。
これを受けて企業側も、地方の人員は「エリア採用」でまかなうところも出ているが、根絶には至っていないようだ。2月7日、ガールズちゃんねるには「夫の転勤。ついて行く?」というスレが立ち、多くの女性がコメントを残している。
アツアツ妻「何処であろうと旦那が一緒なら幸せ!」
相談者のトピ主は現在、大阪の持ち家で暮らす主婦。春から夫が東京に転勤する可能性が高くなったが、その期間は決まっていないという。
「期間が決まっているなら単身赴任してもらうが、先のことはどうなるか分からないと言われ悩んでいる」
そう不安を露わにし、無期限の単身赴任か、先の見えない家族帯同か、どちらを選べばいいのかと問う。現在小学校高学年になる子どももおり、「子供にとって一番いい選択を選びたいと思いますが、分かりません」というのだ。
この投稿には「ついて行く」という声が多く寄せられた。「離れたくないし! 何処であろうと旦那が一緒なら幸せ!」というアツアツ妻や、「既に転勤族です(笑)知らない土地も案外楽しいですよ!」という経験者の声もあった。「夫の不倫リスク」を挙げる人も多い。
「浮気が心配で着いていくことってそんなに駄目なのかな?」
「浮気されたくないし、子どもも両親がいた方がいいと思う」
「慣れない土地では寂しさから間違いおこることもある。友人はついていかなくて子供いるのに浮気されて離婚したよ」
「絶対大丈夫と思ってたうちも単身赴任一年未満で浮気されました。絶対ついて行って!!」
子どもが高学年で持家があるなら「単身(赴任)でいい」と勧める女性も「ご主人が不倫する確率は単身の場合、高いと思っておいて」と警告。男性は信用されていないようだ。
「子どもの適応能力に、親が助けられる」ケースも
夫といえども、元は他人。単身赴任でしばらく離れているうちに、お互いの生活ペースができてしまい、戻って来にくくなるケースもあるようだ。
「単身赴任前はうまくいってた夫婦が7年ぶりに夫が戻ってくると合わなくなってケンカばかりとか、旦那さんの居場所が家庭になくなってたとか。(略)女ができる心配なんかよりも、家族同士の心が離れてバラバラになる心配の方が大きいよ」
ただし、どうしても単身赴任にならざるをえない場合もある。会社への忠誠心を試すように「持ち家を買うと転勤させられる」パターンも少なくないため、せっかく買ったマイホームを人に貸すくらいなら「お父さんだけ行ってよ」となるのだ。
子どものことを考えると、転勤にはついていけないと答える妻も少なくない。
「大阪から東京だとお子さんが馴染むのに時間がかかりそう。せめて義務教育の間だけでも単身赴任してもらうとか。」
「転校は子供にとって本当に大変な事だと思います」
その一方で「子どもの適応能力に、親の方が助けられもします」「東京をみてみるのって子供にもいいことかもしれないよ」として、子供への配慮を理由に引っ越しを拒む必要はないという意見もあった。
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