WEC世界耐久選手権に参戦するフェラーリが2月上旬、多くのドライバーを起用しテストを行うことから、2016年までチームに在籍していたジャンマリア・ブルーニのポルシェ移籍が確実視されている。
フェラーリは、WECに参戦するファクトリーチーム、AFコルセのブルーニ離脱後の空席を埋めるため、後任候補となる4名のドライバーをテストに起用。そのなかにはマクラーレンの若手育成プログラムに所属するGP3ドライバー、ニック・デ・ブリズ、元アウディのDTMレギュラードライバーであるミゲル・モリーナが含まれている。
また、7日に行われるテストに参加するのは、フェラーリのレギュラードライバーであるアレッサンドロ・ピエール・グイディと、この冬アジアン・ル・マンシリーズに参戦したアレックス・リベラスである。
ポルシェは2年前にも、ブルーニの引き抜きを試みて失敗したが、今回は交渉内容を一新したものとみられる。そのブルーニは長年在籍したフェラーリと17年までの複数年契約を交わしていた。
ブルーニは、フェラーリ離脱のための交渉で、17年のWECの開幕戦を欠場する可能性もささやかれている。
ポルシェは今のところ、17年のLM-GTEプロクラスには3名のドライバーでフルシーズン参戦することしか発表しておらず、ブルーニの加入の可能性についてはノーコメントとした。
フェラーリのGTレーシングディレクターを務めるアントネッロ・コレッタも、ブルーニとの交渉に関して、現時点で深く言及することは無さそうだ。
ピエール・グイディはフェラーリおよび姉妹ブランドのマセラティと10年以上のコネクションがあり、16年にチームのドライバーを務めたジェームズ・カラドとともに、空いているドライバーシートの最有力候補と考えられる。