小林製薬は2月6日、「2017年 働くママの生活と健康に関する実態調査」を公開した。
調査は30代の有職で子どもを持つ女性100人と、部下に子供を持つ30代の有職女性がいる40~50代の既婚男性100人を対象に実施し、インターネット調査で回答を得た。
「ママだから責任のある仕事を任せられないと思われたくない」
調査によると、小さい子どもがいても働く理由について1位に「経済的な理由」(77%)が挙げられていることが分かった。以降「働くことで自分の気持ちのバランスが取れる」(59%)、「家庭の外でも必要とされたい」(43%)と続く。
また、働く女性の65%が「仕事にやりがいを感じている」と答えた。仕事は経済的にも精神的にも必要だと感じている「働くママ」も多いようだ。
中でも、子どもを持つ女性91%が「仕事を効率よくこなす工夫をしている」という。また78%が「出産前よりも仕事を効率的にこなせるようになった」と実感している。
また「男性上司には、ママだから責任ある仕事を任せられないと思われたくない?」という質問に対して、56%の女性が「そう思う」「ややそう思う」と答えており、この意識が仕事の効率化を促進しているとも考えられそうだ。
8割以上の男性「両立の難しさは分かっているつもり」
だが、約6割の女性は「仕事とママの両立で疲れ切っている」と回答。一方で同じく6割の人が「子どもがいるから多少の疲れや不調は気にしない」とも答えている。
産後に不調を感じても37.1%の女性が「特に何もしていない」と回答しており、仕事と育児を両立させるために少し無理をしている様子もうかがえる。
そんな「働くママ」の半数は男性上司に対して「仕事とママの両立の難しさについてもっと理解してほしい」と感じている。また、夫に対しては73%が「家事が少々手抜きになることを夫に理解してほしい」と切実な思いを抱えているようだ。
一方、男性の82%が「仕事とママの両立の難しさについて理解しているつもりだ」と回答しており、意識に絶妙な食い違いが見られる結果となっている。
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