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インディカー、17年から適用の新規則発表。オーバーテイクシステムは時間管理へ

2017年02月07日 17:32  AUTOSPORT web

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インディカー・シリーズは2017年から適用の新規則を発表した
インディカー・シリーズは2017年シーズンから適用する新レギュレーション、新フォーマットを発表。オーバーテイクシステムの『プッシュ・トゥ・パス』には大幅な変更が加えられている。

■オーバーテイクシステムは時間管理に
 プッシュ・トゥ・パスは、ロード・ストリートコースで行われるレースで、ドライバーがボタンを押すと追加のターボブーストを得られるもの。

 これまで、該当レースでは各ドライバー10回まで使用することができたが、17年からは回数ではなく、使用時間で管理されることになる。

 与えられる時間はサーキットによって異なり、セント・ピーターズバーグ、デトロイト、ソノマでは150秒、そのほかのロード・ストリートコースでは200秒だ。

 ドライバーがボタンを押すと15~20秒程度の間、エンジンパワーがアップする点は変わらないが、任意のタイミングで、そのパワーアップを止めることが可能となった。

 これにより、各ドライバーはプッシュ・トゥ・パスの使用可能時間を無駄にすることなく、より効果的に使用できるとされている。

 なお、このプッシュ・トゥ・パスはレーススタート時には使用できないほか、レース残り2周で行われる場合を除き、リスタート時にも使用できない。
■ロード・ストリートの予選フォーマットも変更
 また、ロード・ストリートコースの週末は、初日に45分間の練習走行セッションが2回設けることも発表された。これにあわせ、ファイアストンは各チームに1セット、タイヤを追加供給。合計4セットが渡される。

 現地11時と15時にスタートする練習走行では、異なるコンパウンドのタイヤを使うことが義務付けられるほか、セッション後には使用したタイヤのうち、どちらか1セットを返却する義務が課せられた。

 また、現地土曜日にナイトレースとして決勝が行われるフェニックス戦、ゲートウェイ・モータースポーツパーク戦は、予選も土曜日中に行われることとなり、金曜日は終日、練習走行にあてられる。

 第7戦/第8戦に組み込まれているデトロイト戦ダブルヘッダーでは予選方式が変更。練習走行でのラップタイムをもとに、2グループに分かれて12分間のアタックセッションが行われることとなった。

 インディカー代表のジェイ・フライは「ステークホルダーやチーム、ドライバー、プロモーターと話し合い、週末をよりエキサイティングなものにする変更を加えた」と語る。

「今回のフォーマット変更は、レースにかかわる全員、特にインディカーを支えるファンがより楽しめることを念頭に行ったものだ」

 全17戦で構成される2017年のインディカー・シリーズ。その初戦は3月12日に行われるセント・ピーターズバーグ戦だ。