元F1ドライバーのミカ・サロは、メルセデスがルイス・ハミルトンの僚友としてバルテリ・ボッタスにたった1年間の契約を与えることで彼を“非常に厳しい状況下”に置いていると語った。
ボッタスは、世界王者ニコ・ロズベルグの後任としてウイリアムズからメルセデスに移籍したが、彼の契約は2017年シーズンの1年のみで、契約延長のオプションが付けられている。
メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフは、チームがセバスチャン・ベッテルやフェルナンド・アロンソが契約可能となる2018年に向けて他の選択肢をオープンにしておくためだと説明したが、サロはフィンランドの同胞でもあるボッタスにとっては厳しい状況になると感じている。
「驚いた。今じゃF1で1年契約を結ぶんだね。誰だって長期契約を望んでいるだけど、1年のみとなった理由が全くわからないよ」とサロは語った。
「(メルセデスF1が2018年へのオプションを設けていることへの)僕が想像できるたったひとつのことは、バルテリは長期契約するのに十分良いドライバーだということだ」
「だから楽しみにしていようじゃないか。メルセデスはバルテリがどんな走りをするのか見てから決めたいんだと思う」
「彼らは1年契約にすることでルイスに対してバルテリを非常に厳しい状況下に置いた。簡単じゃない」
しかし、サロは契約状況によるプレッシャーを乗り越えるほどにボッタスは十分強いと信じている。
「時間はたっぷりある。問題ない」と彼は加えた。
「彼はプロで、F1のレギュラードライバーとしての経験は4年もある。だから契約によるプレッシャーはたいしたことじゃない」
「ただ、続けていけるという安心感があればより良いパフォーマンスを発揮できるんだ」
メルセデスがF1のベンチマークであり続けるとすれば、ボッタスにとって妥当な目標はハミルトンに迫り、時には勝利を収めることだろうサロは考えている。
「どんなマシンを彼らが作ることができるか、メルセデス次第だね」
「バルテリがすべき事は、常にルイスに続いて2位でフィニッシュし、更に時には彼を打ち負かすことだろう。そうなれば最高だね」
「僕はルイスを非常に高く評価している。彼は予選でとても速い」
「でも、レースではバルテリがほんの少し優れているかもしれないと僕は思うよ」
「彼はマシンとタイヤを丁寧に扱う。だからレースでいいチャンスをものにできるかもしれない」