WRC世界ラリー選手権に参戦するシトロエンのエースドライバー、クリス・ミークが今週末の第2戦スウェーデンへ向けた事前テスト中にクラッシュした。
シトロエンはラリー・スウェーデンの拠点が設けられるトーシュビュー周辺でテストを実施。現地日曜日、このテストに参加したミークは走行終盤、道路脇の溝に落ちてしまった。
このクラッシュでシトロエンC3 WRCは1回転したが大きな損傷はなし。しかし、チームは早めにテストを切り上げている。
ミークは「完全に僕のミスだった」とアクシデントを説明する。
「コーナーに向けてブレーキングした際、イン側の溝に捕まってしまった。それでマシンが横転したんだ。低速でのクラッシュだったから、大事には至らなかった。この件を除けば、テストは順調だったよ」
「満足いく走りができたし、ラリー・スウェーデンに向けた準備も整った。もし、クラッシュが午前中に起きていれば、その後も走行を続けていたと思う」
「それに実戦でこういったアクシデントが起きないようにするために、テストをしている面もあるんだ」
ミークが横転した前日には、ラリー・スウェーデンで初めてC3 WRCで実戦デビューを果たすクレイグ・ブリーンがクラッシュ。リヤにダメージを負ったため、マシンは“満身創痍”の状態でテストに臨んでいたという。
なお、ミークは第1戦モンテカルロでは序盤にクラッシュがあり、ポイントを獲得できず。そのため、第2戦では出走順が遅く、路面コンディションによってはアドバンテージを得ることになる。
「現時点でラリー・スウェーデンの路面コンディションを判断するのは難しい」とミーク。
「積雪が少なければ、僕たちは苦戦するだろう。ただ、充分に雪が積もっていればチャンスはあるはずだ」
「天候も含め、今後も状況に注意を払っていく」