トップへ

『たたら侍』青柳翔、バイユー映画祭で主演男優賞受賞 「平和への想いが届くことを願っています」

2017年02月06日 17:43  リアルサウンド

リアルサウンド

(c)2017「たたら侍」製作委員会

 5月20日より公開される『たたら侍』が米・ルイジアナで開催された「シネマ・オン・ザ・バイユー映画祭」の長編部門でグランプリを受賞、また主演の青柳翔が、同映画祭開催史上初となる主演男優賞を受賞した。


参考:EXILE AKIRAが語る、スコセッシ監督との出会いと目指す役者像「現場で新しい自分を引き出していきたい」


 本作はEXILE HIROが映画初プロデュースを手掛けた、オリジナルストーリー。戦国時代の島根・奥出雲の村を舞台に、伝統を継承し守ることを宿命付けられた青柳演じる主人公が、葛藤や挫折を通して真の“侍”へと成長していく姿を描く。


 2006年に創設された「シネマ・オン・ザ・バイユー映画祭」は今年で12回目の開催を迎える、ルイジアナ州で2番目に古い歴史を持つ映画祭。アメリカの作品のみならずヨーロッパやアフリカなど多くの国の作品が上映されるのが特徴で、日本の作品も多く上映されている。


 今年は過去最多となる1200を超える作品の応募があり、正式招待された160本を超える作品が1月25日からの8日間で上映された。『たたら侍』は同映画祭のクロージング作品に選ばれ、舞台挨拶に出席した青柳翔、小林直己、錦織良成監督は、アカディアナセンターに集まった300名の観客からスタンディングオベーションを浴びた。


上映後に行われた授賞式では、映画祭創設者のパット・マイアーが「人間の成長していく様が描かれており、それは、国や文化を超え、世界共通のテーマだ。そして、フィルム撮影をしたことで、日本の風景の美しさがとても伝わる。映画好きなら必ず観るべき映画だ」と賛辞のコメントを送っている。


■青柳翔 コメント


主演男優賞をいただいたのは初めてのことでしたので、本当に光栄で嬉しく思います。ただそれよりも多様な文化があり、芸術が盛んなルイジアナの方々に『たたら侍』という作品を観ていただき、日本の文化や伝統に対して多くの称賛をいただけたことが何よりも嬉しく思っています。おかげさまで、多くの国の映画祭でたたら侍を上映していただいて、一人でも多くの方々に観ていただき、この作品に込められた、日本が世界に誇る伝統や精神、そして平和への想いというメッセージが届くことを願っております。


■小林直己 コメント


グランプリをいただくことができ、大変嬉しく思います。また、過去12回開催されている今映画祭では、俳優への賞は無かったのですが、今作にて、主演の青柳翔が主演男優賞を授賞しました。映画祭のクロージング上映ということも光栄に感じましたし、上映後の質疑応答でも、日本の風景の美しさを含め、日本の文化・精神についても踏み込んだ質問も多くあり、異なる文化においても通じる普遍的なメッセージが込められていると、改めて映画の素晴らしさを感じました。アメリカ初上映となりましたが、温かく受け入れていただき安心しました。


(リアルサウンド編集部)