パット・シモンズは昨シーズン末でウイリアムズと袂を分かったが、他のF1チームへ加入する計画はないと述べた。
シモンズは2013年半ばにマノーF1チームの前身ヴァージン・レーシングからウイリアムズに移籍。テクニカルチーフとして同チームと3年契約を結んでいた。
そして契約が満了したシモンズは、2016年の12月にウイリアムズを去ることになった。
63歳のシモンズは、1980年代初めにトールマンF1チームに加入してからこれまで、F1エンジニアとして高い評価を受けている。また、F1での職務とともに自身のコンサルティングビジネスも手がけている。
「1月は、どのような可能性があるか、いろいろ状況を見て過ごした」とシモンズは語った。
「2月は休暇になるから、その間に何ができるかを決め、3月から動くことになるだろう」
「他のF1チームに入るつもりはない、今は別のことをやりたい」
シモンズは過去、F1チャンピオンのアイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハー、ネルソン・ピケらと仕事をし、ベネトン/ルノーのタイトル獲得の立役者となった。彼はウイリアムズの離脱は引退を意味するものではないと主張している。
「驚いたことに、仕事はたくさんあるんだ」と彼は語った。
「この先やることに対して非常に柔軟でいるよ」
「引退したつもりはない、今ではF1の激務から解放されたから、自分と向かい合い、これまでの経験をこのスポーツに前向きに生かしたい」
シモンズの離脱を受けて、元メルセデスのパディ・ロウが3月初めにウイリアムズの技術部門のトップポジションに就くことが内定している。