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WRC:トヨタ、第2戦スウェーデンも2台完走を目指す。マキネン「準備はできている」

2017年02月03日 19:22  AUTOSPORT web

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WRC第1戦モンテカルロ ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
18年ぶりに世界ラリー選手権(WRC)に復帰したTOYOTA GAZOO Racingは2月9~12日に復帰第2戦を迎える。第2戦の舞台は雪と氷に覆われたラリー・スウェーデンだ。

 1月19~22日に行われたWRC第1戦モンテカルロでシリーズ復帰を果たしたトヨタ。開幕戦ではライバルがトラブルやクラッシュに苦しむなか、エースドライバーのヤリ-マティ・ラトバラはメカニカルトラブルを抱えながらも堅実な走りを披露。総合2位を獲得してみせた。

 そんなチームが挑む第2戦スウェーデンは1973年にシリーズに組み込まれた唯一のオールスノーイベント。ステージは雪と氷に覆われているが、スタッド付きタイヤがグリップを生むため、シリーズ屈指の高速戦が繰り広げられる。

 ラリーは現地2月9日夜にスウェーデン・カールスタードで開幕。その後はスウェーデンとノルウェーの国境をまたぎながら争われる。総SS走行距離は331.74kmで、このうち60%以上が新設ステージだ。

 このラリー・スウェーデンで優勝経験もあるチーム代表のトミ・マキネンは「我々のパフォーマンスがどのくらいの位置にあるか、ある程度は分かっているから不安は少ない」と語る。

「しかし、ラトバラが初戦で総合2位を獲得したことにより、彼への期待は大きくなっていると思う」

「これまで雪とグラベルで多くのテストを行ってきているし、高速コースでのテストも行ってきた。準備はできていると言っていいよ」

「初戦で(ラトバラが操る)10号車に起きた小さなトラブルは、すでに課題として取り組んでいる。まだ多くのことを学ぶ必要があり、ラリー・スウェーデンでもさらに開発を積み重ねていきたいね」

 08年のラリー・スウェーデンで自身初優勝を飾っているラトバラは「とても良い思い出があるけれど、当時と状況は異なるだろうね」とコメントする。

「現時点でスウェーデンは暖かいと聞いているから昨年同様、難しいコンディションになると思う。ただ、気温が下がり雪が増えれば、ベストな走りを見せられると思うよ」

 開幕戦で一時、ラトバラを上回るポジションにつけたハンニネンは「スウェーデンは、もっとも多く経験しているラリーのひとつで、タイヤ選択もモンテカルロに比べてシンプル。アプローチを変えることなく、一歩ずつ学ぶ姿勢で取り組みたい」と意気込んだ。

 なお、この第2戦スウェーデンにはTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加している新井大輝、勝田貴元の2名もWRC2へ参戦する。