元F1ドライバーのロバート・クビカが、2017年のWEC世界耐久選手権へバイコレスからフル参戦。本格的にサーキットレース復帰を果たす。
11年のオフシーズンにイタリアのローカル・ラリー参戦中の事故でキャリア転換を余儀なくされたクビカ。以降はラリーに活躍の場を移し、15年にはWRC世界ラリー選手権へ自チームから参戦を果たしていた。
クビカは昨年10月、「17年には90%サーキットレースへ復帰する」と語っていたほか、11月にバーレーンで行われたWECルーキーテストに参加し、バイコレスのCLM P1/01・AERをドライブ。また、今年1月12~14日に行われたドバイ24時間レースにも参戦している。
そして現地2月2日、ACOフランス西部自動車クラブが発表した17年WECとル・マン24時間耐久レースのエントリーリストで、クビカはLMP1を戦うバイコレスの指定ドライバーとして名を連ねた。
「ラリーでの戦いを終えた後、(以前戦っていた)F1に近いカテゴリーを探していた」とクビカ。
「そしてたどり着いたのがLMP1だったんだ。(ルーキーテストで)マシンには、すぐ馴染むことができたし、順調にペースアップしていくことができた」
「もっと経験を積めば、さらにパフォーマンスを引き出せると確信している。モンツァで行われる”WECプロローグ”、そして開幕戦シルバーストンが待ち遠しいよ」
クビカが操るバイコレスは、今年からエンジンをニッサンGT-R LMニスモに搭載されていたVRX30Aエンジンにスイッチ。CLM P1/01・ニスモとしてシリーズを戦っていく。
なお、クビカのパートナーを務める2名のうち、1名はオリバー・ウェブであることが判明しているが、残る1名については後日発表とされている。