ドゥカティのホルヘ・ロレンソは、セパンテストを終え、ライディングスタイルの違いに驚いたという。
ロレンソは、昨年11月に行われたバレンシアテストで初めてドゥカティのマシンに乗り、順調な滑り出しを見せた。しかし、セパンテスト初日ではマシンの取り扱いに苦労し17番手で終え、ショックを受けていたという。
しかし、テスト2日目からは改善して8番手に浮上。そして、3日目は9番手となりトップとは0秒399差でテストを終えた。
これに対してロレンソは「とてもうれしいよ」と次のようにコメント。
「チーム全体が僕をサポートしてくれ、初日のスタートがまずかったのにもかかわらず忠実でいてくれるんだ」
「誰も投げ出すことなく、最後には達成することができた。予想していたよりも速かったぐらいだ」
「トップとの差がコンマ3秒になったのなら上出来だよ。僕たちはリヤにハードタイヤを使って走っているのを分かっていたから。ソフトタイヤは使わなかったんだ」
「僕たちはシミュレーションをし、エンジニアのためにたくさんの情報を得た。そして、この先取り組まなければいけない一番の弱点が分かったよ」
「初日は大きなショックを受けたから、予想よりもっと時間が必要になるかもしれないと言ったんだ。でも2日目にはようやく大きく改善した」
「実力よりはまだはるかに下だと思うけれど、僕たちはすでに速くなっている。だから本当の実力を出せたら、僕たちはものすごく速くなるだろう。少なくとも僕はそう予測している」
ロレンソは、ヤマハでのライディングスタイルからドゥカティのスタイルに変更する作業も進んでいると語っている。
「ドゥカティに長く乗っているライダーに、2017年型マシンでスピードを出す秘密を尋ねずにはいられなかった。そして思っていたよりも短い時間で、速度を出せるようになったんだ」
「このバイクがこんなに違うライディングスタイルをとらなければいけないとは思っていなかったよ」
また、ロレンソは2017年シーズンのコーチにドゥカティのテストライダー、ミケーレ・ピロを迎えるといわれている。