36号車の監督に就任する伊藤大輔 トヨタ自動車は2月2日、東京・お台場のMEGA WEBで『2017 TOYOTA GAZOO Racing プレスカンファレンス』を開催し、トヨタ/レクサスの17年モータースポーツ活動について発表したが、同時にトムスがプレスリリースを発行。2007年王者の伊藤大輔が36号車の監督に就任すると発表した。
07年にARTA NSXを駆りチャンピオンを獲得した伊藤は、08年にレクサス陣営に移籍。以降ルマン、そしてトムスと移り、トップドライバーのひとりとして活躍してきた。しかし2月2日に発表されたレクサスの2017年チーム体制のなかに、伊藤の名はなかった。
一方で、トムスはタイミングをあわせプレスリリースを発行した。そのなかで、伊藤は36号車のチーム監督に就任するとともに、今シーズンもWEC世界耐久選手権に挑む中嶋一貴が第2戦富士を欠場した際には、一貴の代役としてステアリングを握り、ジェームス・ロシターとコンビを組むとしている。
つまり、2017年に伊藤の走りを見ることができるのは、第2戦富士のみということだ。
これまで18年に渡ってJGTC/スーパーGTで活躍してきた伊藤にとって監督就任、そして年に一度のレースという自身の境遇はいまどんなものなのか。2月3日発売のオートスポーツNo1449では、伊藤の緊急インタビューを掲載している。
「僕が自分自身の進退について“結論”を出すのは今シーズンの終わりごろだと思う」とドライバーとしての進退について語った伊藤。
「僕が(レギュラーシートがないと)聞いたのは昨年の11月末、最終戦から2週間ほど経ったころでした。もちろんショックを受けなかったと言えば嘘になるけど、こういう職業だから、いつかこんな日が来ることを心のどこかで覚悟していた」
伊藤は今の心境、そして2016年のレース、監督として挑む2017年、現役ドライバーとしての自らの哲学──といったひと言で言い尽くせない気持ちを、このインタビューのなかで語ってくれている。スーパーGTファンはぜひご一読いただきたい。
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http://www.as-books.jp/books/info.php?no=AST20170203