ぐるなびは1月30日、2018年度卒採用で「食アカデミア選考」「ギャップイヤー選考」などからなる「アラカルト採用」を実施すると発表した。
地方在住の学生を対象にした「地方就活エールセン」では、負担を減らすため、会社説明会と一次選考を同日に行う。
狙いは「学生の個性に合わせた採用」
親族が農家もしくは農業に携わったことのある学生を対象にした「農業ゆかりセン」も新設された。これは外食産業の発展のためには、生産者の発展が不可欠だという同社の思いから設けられた。選考の過程では「農業と私の関係」、「そこから学んだこと、ぐるなびでそれをどう活かしたいか」をプレゼンテーションする。
「食アカデミアセン」では、食文化について研究してきた学生や、趣味でブログなどの情報発信をしてきた学生を対象にしている。この選考でもこれまでの取り組みを上手くプレゼンすることが必要だ。
他にも、留学生を対象にした「留学生セン」や、新しく営業所ができた栃木や愛媛で会社説明会を実施する「新営業所セン」、就活後に本気でやりたいことがある学生を対象にした「ギャップイヤーセン」の3つの採用方法が設けられている。
ぐるなびの担当者は、「アラカルト採用」の狙いについて次のように語った。
「学生の個性に合わせて採用することが狙いです。すでに多くの反響をいただいています」
「囲碁セン」を通して「大局観」や「論理的思考力」がある学生を募集
なお、ぐるなびでは、これまでにもすでに「囲碁セン」や「学祭セン」が実施されてきた。
「囲碁セン」には、「棋力3段相当以上」の学生が応募することができる。囲碁には、「大局観」や「論理的思考力」が必要とされ、仕事にも通じるものがあるからだ。
「学祭セン」は、ぐるなびが「学園祭グランプリ」を主宰していることから設けられた。学園祭実行委員会の経験がある学生が応募することができる。これは「学園祭という大規模イベントで組織をまとめ、企画・運営に主体的に携わった方は、とても貴重な経験と成長を手にしている」からだという。
過去にこれらの方法で応募した人は、応募者全体の1割程度で、総合職ではなく技術職を志望する人が多かったという。
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