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デイトナ24時間:マツダ、炎に見舞われ、駆動系にもトラブルでリタイア「多くを学んだ」

2017年02月01日 16:42  AUTOSPORT web

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55号車マツダRT24-P
28~29日に決勝レースが行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)開幕戦のデイトナ24時間に挑んだ2台のマツダRT24-Pは完走を果たすことができず、無念のリタイアに終わった。

 マツダUSAの公式チームからエントリーした55号車、70号車の2台。26日に行われた予選では、ともにトップ10のタイムを記録しており期待を抱いて決勝レースに挑んだ。9番手からスタートした55号車は、レース序盤からトップグループに食らいつき、徐々にポジションを上げていく。

 一方で、70号車はスタート直後にコース上の異物がエアインテークを塞いでしまうという不運に見舞われ緊急ピットインし、ポジションを落としてしまう。

 その後、挽回すべくハイペースで走行し、Pクラスの集団に追いつくことに成功。追い上げが期待された70号車だったが、ピットレーン出口で他車と接触するなど、ふたたび不運に襲われまたしてもポジションを落としてしまった。

 上位争いを展開する55号車はウエットとドライが混在する不安定な天候下でも安定したペースで走行を続け、5番手までポジションを上げたところで、過去3年間の挑戦では見ることが叶わなかった朝を2台揃って迎えた。

 ところが、ウエットタイヤからドライタイヤに交換すべくピットインした際、55号車のリヤセクションから炎が上がるアクシデントが発生。ドライブしていたスペンサー・ピゴットは「ピットに向かい走行している時にリヤから異音が発生し、煙が上がった。走り続けることができず、とても残念だよ」と状況を語った。

 55号車の出火原因はオイルがリークしたことによるものと特定され、完走の夢は途絶えることとなった。

 また、チェッカーフラッグへ向かい快走を続けていた70号車にもレースの最終盤に悲劇が襲う。駆動系にトラブルが発生した70号車は、レース終了まで約30分ところでピットイン。修復は叶わず、無念のリタイアを喫した。

 70号車をドライブしていたトム・ロングは「ギヤがどこにも入らなくなり、走行を続けられなくなった。トラブルは仕方のないことだけど、今日のためにマシンを準備し、必死にギヤボックスを交換してくれたメカニックたちに心から感謝している」と述べた。

 マツダUSA・モータースポーツのジョン・ドゥーナンは「我々は、マツダ・ブランドを掲げ、レースの勝利を目標にデイトナに来ていた。目標は日曜の朝まで生き残っていることと、最終ラップにレースをリードしていることだった。2台とも前者は達成できたが、ともに後者をつかむことはできなかった」と語る。

「このレースではいくつかの問題が起き、我々はそこから多くを学んだ。今回のレースで、2台合わせて38時間も走り続けられたことを糧に、次のセブリング12時間に挑む。私たちは、セブリングのセンターポールにマツダのバナーを掲げることを望んでいる」

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第2戦のセブリング12時間は、3月18日に開催される。