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デイトナ24時間:ほろ苦いデビュー戦も、完走のレクサス「目標を達成。チーム全員に感謝」

2017年02月01日 16:02  AUTOSPORT web

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3GTレーシング レクサスRC F GT3
28~29日に24時間の決勝レースが行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)開幕戦デイトナ24時間で、デビュー戦を迎えたレクサスRC F GT3。アメリカの3GTレーシングからエントリーした2台は、14号車がリタイア、15号車がクラス14位というほろ苦い結果となった。

 26日に行われた予選でGTDクラス13位のタイムを記録し、迎えた決勝レースでも順調に周回を重ねていた14号車だったが、突如としてターン1でコースを外れ、コンクリートウォールに接触。マシンのダメージは大きく、52周終了時点で無念のリタイヤを喫してしまった。

 14号車をドライブしていたスコット・プルーエットは「何台かでポジションを争っているときに、誰かにリヤを突かれたように感じた。あるいは、リヤウイングのダウンフォースが抜けたのかもしれない」とクラッシュ時の状況を述べた。

「マシンの挙動が乱れ、不運なことに左側のウォールに接触してしまったんだ。いまは、レースに向けてともに協力してきたチームのみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいだ」

 一方、クラス20番手からスタートした15号車も、レース中のタイヤバーストやクラッシュなどのトラブルに見舞われ波乱の24時間を過ごしたが、メカニックたちの懸命の修復作業とドライバーの我慢のドライビングが実を結び、クラス27台中14位(総合36位)でデビュー戦を完走した。

 15号車をゴールに導いたドミニク・ファーンバッハーは「まずは、ともにハードワークを重ねてきたチーム全員に『アリガトウ』と伝えたい。僕たちが設定した目標は完走することだったし、その目標を達成することができた。14号車のリタイヤは本当に残念だけど、僕たちは一致団結して15号車を完走させたんだ」とチームに感謝を述べる。

「レース中はアクシデントにも見舞われけど、初めての24時間レースを完走できたことは、とても良かった。みんな笑顔でゴールを迎えられたよ」

 レクサスRC F GT3を走らせた3GTレーシングの代表を務めるポール・ジェンティロッツィは「完走できたことで、今後の見通しに対し、我々は楽観的になっている。まだいくつかの改善点は残されているものの、我々の長い旅は始まったばかりだ。シリーズ全体にとっても、BoPの設定に必要な情報を豊富に得られたことだろう」と語った。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第2戦のセブリング12時間は、3月18日に開催される。