2017年中にスタートする100%電気自動車で争われるEGTチャンピオンシップ。この選手権へ参戦する“ドライバーズ・クラブ”にアレクサンドレ・プレマ、ウォルフガング・ライプが加わった。
16年3月に設立がアナウンスされたEGTチャンピオンは、電気自動車のみで争われる新カテゴリー。開幕初年度は欧州を中心に全7戦程度の開催が予定されている。
使用されるマシンは電気自動車メーカー、テスラのモデルS P100Dをベースとした『EGTテスラV2.0』。最高出力778馬力を発生し、0-100km/h加速は、わずか2.1秒という驚異的な性能を誇る。
現在は10チーム、各2名ずつのドライバーによるエントリーが予定されており、選手権に参戦するメンバーは“ドライバーズ・クラブ”と呼ばれる選手枠に登録される。
クラブには元F1リザーブを務めたダニ・クロスや、日本でもなじみ深いトム・コロネルらが所属しており、ここに新たにプレマ、ライプが加わった。
フランス人ドライバーのプレマは、2004年のマカオGPでルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグらを抑えて優勝した経験を持つほか、2005~06年にはA1GPでタイトルを獲得。また、スパイカーからF1へスポット参戦した経験をもつ。
ライプは、ヤン・マーデンボローらを輩出しているGTアカデミー出身。2015年には千代勝正とフロリアン・シュトラウスと組んでバサースト12時間を制覇したほか、ブランパン耐久シリーズでもタイトルを手にした。
また、2014年のル・マン24時間耐久レースでは、ニッサンZEOD RCをドライブ。EVモードでサルト・サーキット1周を達成している。
プレマは「2017年にEGTへ参戦できることを嬉しく思う」とEGT参戦の抱負を語る。
「こういったプロジェクトに携われることができて最高だ。EGTは素晴らしい選手権になると思っているから、早くテスラ・モデルSをドライブしたくてたまらないよ」
また、ライプは「僕が情熱を燃やしているのはレースを戦うこと、そしてガソリンに代わる再生可能エネルギーを見つけることなんだ」とコメントした。
「EGTへ参戦すると即座に決断したよ。オーガナイザーも情熱をもち、未来を見据えて活動している。だから、このシリーズが盛り上がることは間違いないと信じているし、ヨーロッパ各地のサーキットで素晴らしいレースを披露できると思うよ」
「テスラ・モデルSの速さとハンドリング性の良さは知っているから、ドライブしたくてたまらないよ」
「ル・マンを電気パワーだけで1周したときから、電気自動車のGTレースに参戦するチャンスを待ち望んでいたんだ」