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隈研吾が銀座2丁目の新ラグジュアリーホテルを設計 2020年初頭に開業へ

2017年02月01日 12:54  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

 森トラストが、ホテルプロジェクト「(仮称)銀座二丁目ホテル計画」の設計デザイナーに建築家の隈研吾を起用することを発表した。開業時期は2020年初頭を予定。

銀座2丁目に高級ホテルの画像を拡大

 「(仮称)銀座二丁目ホテル計画」では、森トラストが2015年12月に取得した「シャネル(CHANEL)」や「カルティエ(Cartier)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」といったハイブランドが並ぶ銀座2丁目交差点に近接し、マロニエ通りに面する約660平方メートルの敷地に13階建てのラグジュアリーホテルを建設。森トラストの伊達美和子社長は、隈研吾の作品について「透明感があり、自然と共生している。ヨーロッパでは頑丈な石が主に使われているが、竹や木といった日本ならではの素材と向き合っていることがすごいと思った」と"自然素材と近代建築の融合"を評価しており、革新的に新たなアイデアを加えながら変革させていくところがホテルのビジョンと合っていたことから、起用に至ったという。
 隈研吾は銀座2丁目に位置する「ティファニー銀座」を過去に手がけており、「独特の静けさと賑やかさの混在」が同エリアにはあると述べる。今回のホテルでは「つなぐ」をデザインコンセプトに掲げ、自然素材を活用しながら光と影によって表情が異なるファサードを作り、外観から街の雰囲気が感じられるような設計にするという。ゲストを迎え入れる部分は「緑のパサージュ」と称し、壁面緑化でウェルカムな印象を取り入れる。ホテル内には銀座の夜景が見渡せるルーフトップバーやテラス付レストランなどを配置。森トラストが持つラグジュアリーホテルの開発ノウハウと隈研吾によるクリエーションを組み合わせることで、上質な旅行客を対象に快適性と機能性を兼ね備えたホテルの創造し、日本の伝統を世界に発信する。価格帯は1泊あたり価格帯5万円~8万円を想定。