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シュワルツェネッガー トランプ大統領の移民政策は「あまりにもクレイジー!」

2017年02月01日 12:23  Techinsight Japan

Techinsight Japan

シュワ「なんてこった」とカオス状態を心配
ドナルド・トランプ米大統領が命令した移民・難民の入国制限により、米国各地の空港で有効な査証を持つ人すらも長時間足止めを食らうなど大混乱状態となった。またイスラム圏7か国からの入国を最低90日禁止するという大統領令にも国内外から批判の声が噴出し、トランプ大統領の方針を巡っては世界各国で議論がなされている。そんな中、オーストリア出身のアーノルド・シュワルツェネッガーも「大変な事態になった」と驚いたもよう。このたびメディアの取材に応じたシュワは、「正しいやり方があるはずなのに」と大統領のやり方を批判した。

自身も移民としてアメリカに渡り成功したアーノルド・シュワルツェネッガーにとって、今回のドナルド・トランプ大統領の方針は非常にショッキングだったもよう。このほど『Extra』の取材に応じたシュワは、このように心境を語っている。

「俺にだって分かる。大統領は(言ったことを)達成しようとしているんだとね。それにヨソの国から人が流れ込み、アメリカ人やアメリカという国そのものを傷つけるという不安もあるはずさ。でも、そういう問題への対処法は他にもあるはずだ。正しいやり方をし、なおかつ同じ目的を達成する方法がね。これでは、あまりにも性急だと思う。」
「それに永住権を持つ人まで足止めにしたんだって? アメリカはこの国での労働を永久的に許可して永住権を与えたってことなんだぜ? 俺も同じような立場を経てここまで来た。なのに急に空港でとどめられて『入国しては駄目』と言われるなんて…。」

またシュワはアメリカの大学で勉学・研究を続けている多くの留学生を思いやり、こうも続けている。

「(母国の家族に会いに行ってアメリカに戻った途端)入国できないなんて。それってクレイジーだぜ。この国で暮らす俺達まで愚かな国民に見えちまう。」

元政治家として「新たなチームが機能するには時間がかかる」「失敗もするものさ」とも述べたシュワは、「これで新政権も目が覚めれば良いが…」とコメント。自身も元カリフォルニア州知事として、党にはこだわらず様々な人々と協力しあったとも過去を振り返った。

しかしトランプ大統領は決断に自信があったらしく、Twitterにこう綴っているのだ。

「(入国を)禁止すると1週間前に発表などしたら、悪い奴らがその1週間にどっとこの国に押し寄せることだろう。向こうには多くの悪人がいるのだから。」

テロを懸念した点は理解できるものの、「これは酷い」という声が噴出している。その一方で「難民を多く受け入れた国の状況は悲惨だ」として大統領の方針を支持する人も少なくはない。国際情勢がいかにカオス状態になっているかを改めて考え、世界が一丸となり対応を考える時期は確かに来ているであろう。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)