映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』が12月9日から全国東宝系で公開される。
同作は、映画化もされた『三丁目の夕日』などの作品で知られる西岸良平の漫画『鎌倉ものがたり』をもとにしたファンタジー作品。人間だけでなく幽霊やもののけが住む鎌倉を舞台に、殺人事件の捜査を依頼されたミステリー作家の一色正和と、嫁いできたばかりの若い妻・亜紀子の姿を描く。
鎌倉に住み、和装を好む主人公の正和役を演じるのは堺雅人。堺にとって同作がNHK大河ドラマ『真田丸』終了後、初の撮影作品となる。正和の年の離れた妻・亜紀子役を高畑充希が演じるほか、共演者には堤真一、安藤サクラ、田中泯、國村隼、薬師丸ひろ子、三浦友和、中村玉緒が名を連ねる。
メガホンを取るのは『ALWAYS三丁目の夕日』『海賊とよばれた男』などの山崎貴。スタッフには『ALWAYS三丁目の夕日』のチームが再集結するという。撮影は1月23日にクランクインし、4月中旬にクランクアップ予定。10月末の完成を見込んでいる。
■堺雅人のコメント
「真田丸」以来、一年半ぶりの撮影初日だったので、今日は新鮮な気持ちで臨みました。
いただいた台本を読んだ時、作品世界のあまりの豊かさに、なかなか全貌がつかめませんでした。
現場で監督の指示をよく聞いて、完成した映像を楽しみにしたいと思います。
今日一日撮影してみて、僕の演じる一色は、佇まい、熱中するところ、物腰の柔らかいところ、でも頑固なところなど、
山崎監督によく似ているなと思いました。これからの演技の参考にします。
素晴らしいキャスト、スタッフと共に、僕たちなりの「鎌倉」をつくっていければと思っています。どうぞご期待ください。
■高畑充希のコメント
原作の中で、亜紀子が小学生に間違われるというエピソードがあるのですが、私自身も20歳を越えてから小学生みたいだとからかわれたことがあり、亜紀子さんと通づるものを感じています。
そして、そんなチャーミングな役をいただけたことをとても嬉しく思っています。
テンポのよい掛け合いが多いので、先輩の役者さんたちとお芝居が出来ることにワクワクし、とても楽しみです。
「とと姉ちゃん」以来、1年半ぶりのクランクインだったのですごく緊張しましたが、全力でタックルしても受け止めてくれそうな堺さんの包容力に、いつしかすっかり安心しきってしまいました。
■山崎貴監督のコメント
西岸先生のもう一つの代表作である「鎌倉ものがたり」を映画化できることをとても喜んでいます。
この作品にはたくさんの魔物や幻想的な風景を登場させるつもりです。
そんな世界をまるで原作から抜け出して来たような堺さん、高畑さんの二人と一緒に心ゆくまで旅をしてこようと思っています。そしてその中で“本当に大切なもの”についての物語を紡いでいこうと思っています。乞うご期待!!