WTCC世界ツーリングカー選手権に参戦するゼングー・モータースポーツは1月31日、2017年のドライバーとして、元F1ドライバーのオリビエ・パニスの息子であるオーレリアン・パニスを起用すると発表した。
1996年にリジェJS43でモナコGPを制し、無限ホンダエンジンにF1初勝利をもたらした実績をもつオリビエ・パニス。その息子であるオーレリアンは、2011年にフランスF4でレースデビュー。フォーミュラ・ルノー2.0等で実績を残し、フォーミュラV8 3.5シリーズにステップアップ。一方でフランスの氷上レースであるアンドロス・トロフィーにも参戦した。
そんなオーレリアンは、22歳にしてツーリングカーレースへの転向を決意した。所属するのは、ホンダのサテライトチームとしてこれまでも多くのドライバーが所属してきたハンガリーのゼングー・モータースポーツで、ホンダ・シビックWTCCをドライブすることになる。
「WTCCに参加できることを誇りに思うよ。とても強固な基盤をもつ国際シリーズだし、僕にとって重要なステップアップだ。多くの経験をもつドライバーがいるから、僕にとってはタフな挑戦になるだろうね」とオーレリアン。
「ゼングー・モータースポーツのような、過去に勝利も飾っている偉大なチームから参戦できるのも嬉しいよ。それにホンダ・レーシングのファミリーになることができるのもね」
また、ゼングー・モータースポーツ代表のソルタン・ゼングーは「オーレリアンを2017年シーズンのチームに迎えることができてとても喜んでいる」と語った。
「ハンガリー人ではないドライバーをチームに迎えるのは新しい挑戦だが、同時に楽しみでもある。彼はシングルシーターで多くの成績を残しているが、彼にはまったく新たな挑戦になるだろう。だが、我々はいい“先生”になれると思う」