ドゥカティに移籍したホルヘ・ロレンソは、セパンでのオフィシャルテスト初日は“予想よりも厳しい”ものになったと述べている。
ロレンソは、9年間ともに過ごしたヤマハからドゥカティへ移籍し、昨年11月に開催されたバレンシアテストで1日目に3番手、2日目に8番手のタイムを記録。好調な滑り出しを見せた。
しかし、1月30日からスタートしたマレーシア・セパンテストでロレンソはドゥカティの2017年型マシンを走らせ、初日は2分01秒349で17番手。ドゥカティのテストライダー、ケーシー・ストーナーの出したトップタイム1分59秒680からは1秒669離れていた。
バレンシアのときと比べ、はるかにコントロールが難しいことに気づいたというロレンソ。結果に失望したかと尋ねられ次のように答えた。
「失望はしていないが、驚いてしまった。バレンシアテストと同じ程度の結果が出せると思っていたんだ」とロレンソ。
「だいぶ違う結果になってしまった。ただ、この1日で大きな進歩があったし、3、4台のドゥカティが上位に入ったのを見て自信が持てたよ」
「ドゥカティのバイクは、少なくとも1ラップはとても速く走れるという可能性を示している」
「少しずつ僕たちは上位に近づいていくし、明日も天気が良ければ、より近づくことができるだろう」
ロレンソは、ヤマハで成功したブレーキングのスタイルを適応させることに焦点を置いているとも語った。
「バレンシアではすべてがもっと簡単だった。9年間やってきたやり方で乗ることができたし、時間も十分あったからだ」。
「でもその時と同じやり方だと速さを出すのが難しい。このバイクは僕が慣れているやり方とはもっと違うライディングスタイルを取らなければいけないことが分かってきた」
「中古タイヤを使っていたし、気温が高かったから、それを考慮すると、コンマ数秒を改善できた可能性があった思う」
「それでも道のりは長い。特にブレーキングに関しては」
「僕は早めにブレーキをかけることに慣れているから、それでタイムを失ってしまった」
「このバイクは基本的に正反対のやり方で乗るものなんだ。このバイクのベストな性能を引き出すことを学ぶまで、上位に食い込むことは難しいだろうね」