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童話作家の日常がホラーに変貌、舞台『人間風車』に成河、ミムラ、加藤諒

2017年01月31日 12:21  CINRA.NET

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左からミムラ、成河、加藤諒
舞台『人間風車』が、9月28日から東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで上演される。

『人間風車』は、後藤ひろひとが劇団「遊気舎」に書き下ろし、1997年に初演された作品。2000年と2003年にはG2演出で再演された。新聞配達をしながら童話を創作し、近所の公園で子どもたちに自作の童話を読み聞かせている作家・平川が、サムと名乗る青年との出会いをきっかけに世間から見捨てられ、やがて恐るべき行動に出るというあらすじだ。

今回の上演では河原雅彦が演出を担当。平川役には成河、平川が恋をする女優でレポーターのアキラ役にはミムラ、幼い少年のような言動をする不思議な青年サム役には加藤諒がキャスティングされている。なお河原は、2003年の再演では俳優としてサム役を演じた。

東京芸術劇場プレイハウスでの公演後は大阪をはじめとする地方公演も予定。チケット発売は夏になる見込みだ。

■成河のコメント
素晴らしい作品に参加させて頂く事が出来てとても幸せに思っています。僕は売れない絵本作家の役をやらせて頂きます。この作品の持ち味である、人間本来の持つ弱さと醜さ、矛盾と葛藤をきちんと表現出来るよう、全身全霊、役と自分と向き合っていきたいと思います。

■ミムラのコメント
このような興味深いテーマの作品に参加出来る事を、とても嬉しく思っております。
童話好きとして、その面白さと自由さ、そして時に怖さを感じておりましたので、これらをベースとした人間模様を演じるのが楽しみでなりません。
“アキラ”として舞台を生き、皆様を物語の深淵へお連れできるようしっかり務めさせて頂きます。

■加藤諒のコメント
2000年と2003年に上演され、観劇された方々に笑いと恐怖と感動を与えた偉大な作品に出演させていただく事になりまして、大きなプレッシャーと共にとてもワクワクしております!!もがき苦しみながら、成河さん、ミムラさん、そして演出の河原雅彦さんに喰らい付いていけるように精一杯頑張らせて頂きます!!

■河原雅彦のコメント
僕もかつて出演させてもらったファンタジーホラーの傑作『人間風車』を演出させてもらう日がくるとはなんとも感慨深いわけで、この作品が持つ行き場のない悲哀と苛立ちと恐怖を僕なりのタッチで増幅してみようと、後藤さんの想いも合わさって、ちょっとした変更を試みるわけで、ま、観た人の心に嫌というほどまとわりつくような爪痕を残せるよう、いっちょやってみます。