レッドブルF1のデザイナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、マックス・フェルスタッペンのドライビングスタイルが、1992年のF1チャンピオンであるナイジェル・マンセルによく似ていると評した。
2016年シーズンにフェルスタッペンが見せたパフォーマンスは喝采を浴び、特にブラジルGPで見せたドライビングについてはチーム代表のクリスチャン・ホーナーが「ウエットではアイルトン・セナやミハエル・シューマッハーと肩を並べた」と語るほどだった。
「厳密にいえばデビュー2年目だが、マックスは刺激的な新人だ」とニューウェイは語る。
「しかし、彼の走りを見るとナイジェルのドライビングを思い出すんだ。他のドライバーを押しのけるようなドライビングスタイルだった」
「マックスはそれと同じだ。テレビで見ていてわくわくするよ」
昨シーズンのフェルスタッペンのドライビングは何度か他のドライバーからの非難の対象となったが、彼自身そのスタイルを変えるつもりはないと言う。
マンセルがキャリア唯一となるタイトル獲得を果たした名機FW14Bをデザインしたニューウェイは、フェルスタッペンが持つこの特徴こそが、その戦闘スタイルで多くのファンを魅了したマンセルとのもうひとつの共通点だと考えている。
「本当にナイジェルを思い出すよ」とニューウェイ。
「『俺は威張り散らすつもりはないし、自分のことをやるだけだ。もし気に食わないとしてもそれはあんたの問題だ』といった具合にね」
ホーナーは、フェルスタッペンのドライビングスタイルについての批判は理解できないと語っている。
トラック上での自らの振る舞いと、自らに対する批判について尋ねられてもフェルスタッペンは平然としていた。
「僕は自分自身のことだけに集中してるし、レースで可能な限りベストを尽くしてよい結果を獲得できるように努めている」
「そういうものだろう。他人の意見は気にしていないよ」