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東京コレクションのトップを切った「ラマルク」夜の都会を表現

2017年01月31日 08:04  Fashionsnap.com

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2017-18年秋冬コレクション Image by: FASHIONSNAP
2017-18年秋冬シーズンに向けて、国内で初のランウェイショーが開催された。デザイナー森下慎介が手がける「ラマルク(LAMARCK)」が先陣を切り、「METROPOLIS」をテーマに新作を発表。先シーズンからグローバルなコレクションスケジュールに合わせる形で発表時期を前倒ししている。

東京コレクション一発目は「ラマルク」の画像を拡大

 ショー会場は前回に引き続き、建築家の丹下健三が設計した青山通り沿い「草月会館」内のサロンスペースで、夜をイメージさせるランウェイが作られた。コレクションでは都市で生きる女性の個性やオリジナリティーに焦点を当て、1点ごとのデザイン性を高めたという。抽象画家のブリンキー・パレルモ(Blinky Palermo)とミニマル・アーティストのドナルド・ジャッド(Donald Judd)の、直線的だが女性的で柔らかい印象を与える作品から着想を得て、コレクションを製作。丸みと直線的なラインだけではなく、ビジューが縫い付けられた端切れの装飾など、クチュールとモダニティの相反する要素がひとつになった。ショー前半で発表されたブラックスーツシリーズは、マスキュリンなジャケットやパンツをカッティングによって女性らしいフォルムに仕上げ、ブラックがラインを強調。英字新聞をプリントした不織布を割いて織り込んだり、赤とネイビーのレオパード柄のカットジャカードなどオリジナルのテキスタイルにも都会とクチュールの要素が混じる。これまでのシーズンとは異なり艶のあるムードで、個性を引き立たせるため引き算のスタイリングに試みたという。
■「ラマルク(LAMARCK)」2017年秋冬コレクション