年が明け、東京オートサロン2017を終えてからもさまざまなウワサが絶えない2017年スーパーフォーミュラのストーブリーグ。その中でも注目を集めているのが、所属チームが未発表のGP2王者のピエール・ガスリーと、未だ進捗が見えないチームインパルの状況だ。
ガスリーは昨年、4勝を挙げGP2シリーズチャンピオンを獲得。今季は所属するレッドブル・ジュニアチームからスーパーフォーミュラに参戦することが先日アナウンスされたが、加入チームについては明かされなかった。
彼がスーパーフォーミュラ参戦を模索していると情報が入った昨年秋から年末にかけては、ホンダ陣営のナカジマ・レーシングが最有力と見られ、ベルトラン・バケットのシートに収まるのではないかと推測されていた。
そこへ、今年に入って同じレッドブル育成出身のアントニオ・フェリクス・ダ・コスタもスーパーフォーミュラ参戦候補ドライバーとして名前が挙がり、なかなか決まらないガスリーのシートを奪う形で、2台体制での参戦を計画していると見られるTEAM無限に入るのではないか…というのが、東京オートサロンの会場で関係者の間でささやかれていた情報だった。
しかし、その後の関係者の話を統合するとダ・コスタ起用の話はウワサ止まりで、そのシートにガスリーが収まるということで固まりつつあるようなのだ。当然、ホンダ、トヨタともに参戦発表前なので確定情報とは言えないのだが、ここまでの断片的な情報をまとめていくとガスリーの無限入りの可能性は非常に高い。
チームメイトは、山本尚貴でほぼ確定で、エースナンバーの16をつけることも間違いなさそう。そうするとガスリーは15号車になるのだが、ここで気になるのが、レッドブルからの強力なバックアップを受けるというガスリーのマシンカラーリング。TEAM無限がレッドブルカラーのマシンとなるのか、それとも別の形となるのか、ここはまだ、さまざまなウワサが挙がっている。
また、ガスリーを除いてもっともシート争いが注目されているのが、トヨタエンジン勢のチームインパルだ。昨年の段階から候補者が多く、大シャッフルになるのではないかと言われていたが、現時点では関口雄飛の残留は確定している模様で、関口は今期はエースナンバーの19をつけることになるとの情報。昨年、新人ながら各レースで魅せたアグレシッブな走りが評価され、今年もタイトル奪還への期待が大きい証拠だろう。
注目は、そのチームメイト。さまざまな候補の中から、最終的には2名に絞られ、ヤン・マーデンボローが新加入するか、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが残留するかで、1月下旬になっても調整が続いているという。トヨタのモータースポーツ体制発表会が2月2日に開催されるが、チーム側、トヨタ側、そしてドライバーとスポンサーを含めてギリギリまで話し合いが行わているようで、2月のトヨタの発表会では、もしかするとチームインパルは「TBN」表記としてリリースが出る可能性もありそうだ。
今季のスーパーフォーミュラのドライバーラインアップが発表されるのは、トヨタは2月2日、ホンダは2月中旬に予定されているモータースポーツ活動発表会の場。いろいろ注目どころが多いが、まずはTEMA無限、チームインパルのシート争いの結末は要チェックだ。
2017スーパーフォーミュラ
ドライバーラインアップ予想
セルモインギング/国本雄資◎、石浦宏明◎
KONDO/ニック・キャシディ◎、山下健太◎
ルマン/大嶋和也◎、ナレイン・カーティケヤン△
リアル/塚越広大◎
無限/山本尚貴◎、ピエール・ガスリー○
KCMG/小林可夢偉◎
インパル/関口雄飛◎、ヤン・マーデンボロー△、J-P・デ・オリベイラ△
トムス/アンドレ・ロッテラー◎、中嶋一貴◎
ダンディライアン/野尻智紀◎、伊沢拓也◯
B-MAX/佐々木大樹△、小暮卓史△
ナカジマ/中嶋大祐◎、ベルトラン・バケット△、ナレイン・カーティケヤン△