Q&Aサイトの教えて!gooに、こんな質問が寄せられています。相談者は、転職活動中の「ここちゃん」。これまで職場の人間関係で、散々な目に遭ってきました。次の職場は、どうしても人間関係のいいところを選びたいと思っています。
そこで「人間関係の善し悪しを面接等で見抜くには、どういった事に注目すればいいでしょうか」と質問しています。かなり難しい希望のように思えますが、どうしたらそんな会社への転職を成功させることができるのでしょうか?(ライター:Makiko.N)
面接担当者からは「平社員の雰囲気」は伺えない
職場とは、仕事をするところ。その意味では、仕事の中身と給与さえしっかりしていれば、他の要素は重要ではないという考え方もありえます。個人的な相性の良し悪しもあるので、人間関係にこだわりすぎる人は会社だって採用したがらないでしょう。
しかし実際には「人間関係」を理由に転職する人は少なくないのです。厚生労働省「平成27年雇用動向調査」によると、2015年に転職した女性が前職を辞めた理由は「労働条件が悪かった」に次いで「人間関係が好ましくなかった」が2位に入っています。50代の男性でも、1割超の人が同じ理由で会社を辞めています。
表向きは「家庭の事情」や「仕事内容」を挙げた人の中にも、本当は「人間関係がイヤ」という人がきっといるはず――。しかし回答者からは「面接で見抜くのは難しい」というコメントが寄せられています。
「何故なら、規模が大きいほど(面接を担当する)上司は平社員と距離が離れ、人間関係の把握は難しくなります。よっぽど小さな職場、具体的には10人以下くらいの人数であれば可能かもしれませんが…」(makesomenoiseさん)
さらに面接をするのが採用担当者のみの場合、一緒に仕事をする上司や同僚と事前に会うことはできません。それもおかしな話とは思いますが、別の回答者の中には「面接よりも、ネットや職安の噂・情報のほうがよっぽど役に立つ」という人もいます。
面接で社員が笑顔を見せる会社にイジメはない?
その一方で、職場の人の表情から人間関係をある程度推測できるという意見もあります。
「面接中にその面接をしている方が、楽しそうに笑顔を良くみせる雰囲気でしたら、事務所の職場の雰囲気から伝染されている事から、笑顔の職場ですよ」(zyanngoさん)
従業員の表情から「自然体に明るい職場」と分かるような職場では、「当然イジメみたいなネガティブな事はない」そうです。supercattさんは、転職先の面接官や経営者を「友達の延長」という感覚で見て、人や職場を判断していると言っています。
「僕は面接官や経営者を友達の延長、友人のお父さん、感覚で見てますね。『友達だったらちょっと嫌だな』『なんか言ってる事が信じられないぞ』て感覚は当たりますよ」
「『空気感』とかはけっこう大事です。僕の場合、『違和感』は当たりますね」
ちなみにネットには「給料と職場の雰囲気には関係がある」と指摘する人もいます。しかし「給料はいいけど人間関係に難のある職場」と「人間関係は良好だけど給料の安い会社」のどちらを選ぶかという"究極の選択"は、古くからある問題。いちがいには言えないようです。
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