F1のCEOを務めたバーニー・エクレストンが、F1に対抗する新しいシリーズを立ち上げる考えであるといううわさを否定した。彼はF1にダメージを与えるような行動をとるつもりはないと述べている。
新たにF1のオーナーとなったリバティ・メディアは、上層部の体制変更を決め、これによりエクレストンはCEOのポジションから退き、今後は名誉会長としてアドバイスを行っていくこととなった。
40年にわたりF1の商業面を取り仕切ってきたエクレストンが、新たなシリーズ立ち上げに動いているとのうわさが、その後、浮上した。しかしエクレストンはこれを否定するコメントを発表した。
「私がFIA F1世界選手権に対抗するシリーズを立ち上げようとしているといううわさについて明らかにしたい」というエクレストンの声明をロイターが伝えた。
「50年近くにわたって私はこの選手権を築き上げてきた。この選手権を誇りに思っているし、これを損なうようなことだけはしたくない」
一方、エクレストンは、自分はこれまで株主のために収益を向上させることに注力してきたが、リバティはもっと自由な形でF1を変えるための取り組みができることが羨ましいとも語った。
「新しいオーナーは、私とは異なるやり方で社を管理することができる。同社は株主のために財政的な結果を生み出さなければならなかった。それが通常のCEOの役割だ」
「私は長年、さまざまな株主のためにその仕事を実行し、私が100パーセント、社を所有している際にも同じことをしてきた」
「(新しい)CEOのチェイス・キャリーにはやれることがたくさんある。私もそうであればよかったのにと思う」
「チェイスはこのスポーツのために金を回収していく意向であり、F1のサポーターたちが彼の仕事を高く評価することを願う」
さらにエクレストンは、大勢の人々から、これまでの働きに対して感謝の言葉をかけられたことをうれしく思っていると付け加えた。
「長年関わってきた人々から感謝と応援の言葉をいただき、非常に感動した」とエクレストンは述べている。