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ザウバーF1、今年は早々に新車をデビュー。公式テスト前に走行へ

2017年01月30日 07:42  AUTOSPORT web

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2016年F1バルセロナテスト マーカス・エリクソン(ザウバー)
ザウバーF1チームの2017年仕様のマシン、C36の発表日が明らかになった。チームは今年初の合同テストに先駆けて“撮影日”を設定し、新車の初走行を行うことを決めた。

 昨年ザウバーは、F1カレンダーがシーズン後半になって変更され、プレシーズンテスト開始が大幅に早められたことで、2016年型車のデビューを遅らせ、1回目のテストでは2015年型のマシンを使用、2回目のテストで2016年型車を投入した。

 経済的に厳しい状況にあったザウバーだが、昨年7月には新たな投資家との契約がまとまり、将来が保証されることになった。また、2017年にも引き続きフェラーリの2016年型パワーユニットを使用することを早期に決定したことで、新車の開発も進んだ。2017年型マシンはすでにすべてのクラッシュテストに合格しており、今年はテスト初日から新車を走らせることが可能な状況だ。

 ザウバーは、スペイン バルセロナでの公式プレシーズンテストが始まる5日前の2月22日に、同地でプロモーション目的の撮影を行い、ここで新車の初走行を行うことを決めた。

 レギュレーションにおいて、F1チームは1シーズンに2回のプロモーションイベントを実施し、マーケティングまたはプロモーション目的として現行マシンを走らせることが許されている。テスト走行の距離は100kmを超えることはできず、ピレリから提供されるプロモーション用のタイヤを使用しなければならない。


 昨シーズンの終わりにザウバーのチーム代表モニシャ・カルテンボーンは、チームは「予定どおりに」初回のテストを迎えられる見込みであると自信を見せていた。

 カルテンボーンは将来の見通しは「非常にエキサイティング」だとし、新投資家のロングボウ・ファイナンスが長期に渡ってチームに関与する意向であると確信していると付け加えた。

「彼らは、多くの可能性があるという明確な信念を持ってここにやってきました」とカルテンボーンは述べた。

「彼らが金融機関だからといって、これが短期的な計画であるという誤った考えを持つべきではありません。適切な予算があれば、チームは続いていきます」

「彼らはチームのスタッフやノウハウ、私たちの状況に、多くの可能性を見ています」

「私たちが中団へと一歩前進できない理由などどこにもありません」

「規則の変更はパワーユニットに関するものというよりも、シャシーに関するものなので、これはチャンスです」

「実現するとは言いませんが、これは私たちにとってチャンスであり、このチャンスを最大限に生かす必要があります」

 ザウバーは人員増強を進めており、3月26日にオーストラリアで行われるシーズン開幕戦の前に、新しいレースエンジニアとシステムエンジニアも加入する予定だ。

 今季新たにレースドライバーを務めるパスカル・ウェーレインは、今週にも初めて正式な形でヒンウィルのファクトリーを訪れ、シート合わせや彼を担当するエンジニアたちとの顔合わせを行うものとみられている。

■現在明らかになっている2017年F1新車発表日程

ルノー: 2月21日
フォース・インディア: 2月22日
ザウバー: 2月22日
メルセデス: 2月23日
フェラーリ: 2月24日
マクラーレン・ホンダ: 2月24日