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消滅マノーF1、幻の2017年型新車を披露。スタッフが別れ告げる

2017年01月28日 08:12  AUTOSPORT web

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マノーの2017年型マシンの風洞モデルと共に記念撮影をするスタッフたち
2017年シーズンを前に消滅が決まったマノーF1チームのスタッフが、今季を戦うはずだった新車のデザインを公開した。

 マノーF1チームの運営会社ジャスト・レーシング・サービスが破産申請を行い、管財人の管理下で存続のため新オーナー候補との交渉が続けられてきたが、27日、管財人は交渉がまとまる見込みがなくなったためジャスト・レーシング・サービスの運営を停止したことを発表した。スタッフには1月31日までの給与が支払われるが、一部スタッフを除いて今月末で解雇されることになった。

 パーツの製造などを行えないなかで、チーフデザイナーのルカ・フルバット、空力部門責任者のニコラス・トンバジスをはじめ、スタッフたちは2017年シーズンに参戦するために準備を進めてきた。チーム消滅の決定を知らされた空力部門のスタッフは、新車“MRT06”の50パーセントモデルを前に記念撮影を行った。

 英AUTOSPORTが入手したこの写真に写っているモデルは、開発プログラムの中でメルセデスの風洞において使用されたものだ。

 FIAはマノーの存続をサポートするため、今シーズン序盤には2016年のマシンを2017年の規則に合わせてモディファイしたものを使用することを認めていたといわれるが、写真に写るモデルは純粋な2017年型であると考えられる。

 テクニカルレギュレーション変更に伴い、2017年のF1マシンは大幅に変わるが、実際の変化をこのモデルから垣間見ることができる。