フォーミュラEが7月1日に開催を予定しているベルギー・ブリュッセルePrixに関し、予定されている場所でのレースが不可能となった場合に備え、ブリュッセルの地方自治体と協力し別の開催地を探していることが明らかになった。
ブリュッセルePrixは当初、北部に位置するヘイゼル地区での開催が予定されていたが、同地区で行われる他のイベントとバッティングしたことから開催を断念している。
その後、コクルベールが開催地候補として挙げられたが、政府当局は初夏の交通機関の混乱を避けたいという意向から開催に難色を示していた。
ブリュッセル市のモビリティ・公共交通政策大臣を務めるパスカル・スメットは自身のツイッターアカウントで「当局は依然として、ブリュッセル市でのレース開催に“原則的に”合意したままだ」とツイートしている。
ベルギー政府はブリュッセル市でレースを開催したいという意向を表し、代わりの開催地を見つけるため尽力するという旨の書簡をフォーミュラEに送ったとされている。だが、フォーミュラE側はリスクを避けるため、ブリュッセルでの開催を2017/18シーズンに延期することを検討中のようだ。
また、フォーミュラEは現在、地元政党に属する環境保護団体からの抗議を受け、6月10に予定されているドイツ・ベルリンePrixの開催地変更に関する議論を続けている。
シリーズの主催者は、すでに発表済みの年間レース数を維持すべく、ベルリン市街地から場所を移し、2014/2015シーズンに開催されたテンペルホーフ国際空港でのダブルヘッダー戦もしくは、ベルリン以外の地区での開催を検討しているとのことだ。