2017年の世界ラリークロス選手権(WorldRX)にフォルクスワーゲンから参戦するペター・ソルベルグがポロRXスーパーカーの初テストに挑んだ。
2003年に世界ラリー選手権でチャンピオンを獲得するなど活躍し、2013年からはラリークロス競技に転向したソルベルグ。2014年から世界選手権となったWorldRXを2年連続で制し、3連覇に挑んだ2016年シーズンはシリーズ4位と低迷してしまった。
リベンジを狙うソルベルグは、これまで自ら開発してきたシトロエンDS3 RXからマシンをスイッチ。フォルクスワーゲンとのワークス契約を締結し、フォルクスワーゲン・ポロRXで2017年シーズンに挑むこととなった。
ソルベルグは、新しいチームメイトのヨハン・クリストファーソンと共に今週フランスのロエアックでポロRXスーパーカーを初ドライブ。
初テストについて質問されたソルベルグは、「そうだね、僕たちは試したよ。ちょっとしたテストさ。全体を見てすべてをチェックするだけのね。今後数カ月は、さらにテストを続けていくつもりだよ。計画には十分な時間さ」とコメント。
マシンはドイツで組み立てられイベントでサポートされていく予定で、新車かどうか尋ねれられたソルベルグは、「組み合わされている。多くの信頼性があるし、いいことだね」とコメント。
昨年、マルクラウンド・モータースポーツとクリストファーソン・モータースポーツがWorldRXのレースで使用したポロRXは、ソルベルグのシトロエンDS3と同様にエンジンが縦に取り付けられていたが、今回テストした新車は横置きにエンジンが搭載されていたようだ。
「もちろん多くのことが変わるけど、ドライビングスタイルに合わせたことで、僕にはこれが適しているんだ。セットアップはまだ低いよ。僕たちは、慣性やウエイトバランス、重心など多くのことに取り組んでいる。これまでよりも良くなるはずさ」とソルベルグ。
昨年、WorldRXでシリーズ2位を獲得している新しいチームメイトのクリストファーソンについても、「ほかのチームであっても彼を選んだのは間違いないよ。彼は速く、フェアーでプロフェッショナルだ。適任だし、素晴らしい男だよ。タフな戦いでも、その状況から抜け出す考えを持っているんだ。僕たちは強いチームだと思っているよ」と称賛している。