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『ラ・ラ・ランド』監督&ライアン・ゴズリング来日 ジャパンプレミアで“神対応”

2017年01月27日 00:32  リアルサウンド

リアルサウンド

(左から)ライアン・ゴズリング、米倉涼子、デイミアン・チャゼル監督

 1月26日、『ラ・ラ・ランド』のジャパンプレミアがTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、来日中のライアン・ゴズリングとデイミアン・チャゼル監督が登壇した。


参考:『ラ・ラ・ランド』最多14ノミネート! アカデミー賞ノミネーション結果と“初の試み”を考察


 ゲストとして登場した米倉涼子の掛け声とともに、ミュージカルという作品の内容にちなんで、数十人のダンサーたちによるパフォーマンスからスタートしたジャパンプレミア。パフォーマンス後に劇場後方から登場したゴズリングとチャゼル監督は、集まった観客からのセルフィーやサインなどに“神対応”で応じながらステージへ。


 日本時間1月24日に発表された第89回アカデミー賞ノミネーションでは、史上最多タイとなる13部門14ノミネートを果たした本作。チャゼル監督はその心境を問われると、「まだショックから抜けきれないのですが、とても嬉しく思っています。映画を見ていただければわかると思いますが、これは本当にチーム力のおかげです。ライアンやエマはもちろん、スタッフのみんながアカデミー賞ノミネーションによって認知されたことがとても嬉しい」とコメント。


 一方のゴズリングは「この映画を作れたこと自体が賞をいただいたようなものです。デイミアンの思い描いたものを一緒に作れただけでラッキーでした。公開後にいい反応をもらっただけでも十分に幸せだったので、アカデミー賞ノミネートにはとても驚いています」と率直な思いを告白した。


 ゴズリングとの仕事はどうだったかとの質問にチャゼル監督は「難しかった」と冗談交じりに答えながら、「映画を作ること自体が夢だったけど、ライアンと作ることできて本当によかった。ライアンはあまりにも特別な俳優だから、次の映画でも一緒にやりたいと思ってる。今年の後半ぐらいに一緒にできればいいと思っています。本当に素晴らしい俳優です」とゴズリングを大絶賛。ゴズリングも「デイミアンは俳優が監督に望むことすべてを兼ね備えている。野心家であると同時に、才能もある。だから自分が目指したものも達成できるんです。確固たる自分のビジョンを持っているけど、きちんとコラボレーションもしてくれる。僕たちが無理だと思っているようなことも、俳優やスタッフに熱意がきちんと伝わるので、限界を超えて、そのビジョンを達成することができるんです」と監督の手腕を褒め称えた。


 ニック・カサヴェテス監督の『きみに読む物語』以来13年ぶりの来日となったゴズリング。いつも滞在期間が短すぎると嘆きながらも、「次回は日本で映画を撮って長く滞在したい」と語り、観客から映画のアイディアを募る場面も。「侍」や「忍者」などのアイディアが観客から寄せられると、「グレート!」や「いいね!」と反応し、観客を喜ばせた。今回が初来日となったチャゼル監督は、「黒澤明監督や溝口健二監督など、日本の素晴らしい監督たちからいろいろなことを学びました。なので、自分がその日本に来れて、こうやって自分の作品を紹介できることをとても嬉しく思っています」と日本への思いを口にした。


 2人によるトーク後、再び登場した米倉は、「すごいカッコいい。ちょーカッコいいんです!」とゴズリングの横でニコニコしながら、作品について、「オープニングから圧倒されて、最初のシーンで劇場で拍手しちゃいました(笑)。ミュージカル映画だけど、ただそれだけではない。ポップでキュートでちょっとシュールでロマンスたっぷり。光と音によって違う世界にタイムスリップするような感覚に陥るのがすごく幸せで、本当に素晴らしい時間でした」と褒め称えた。


 最後にゴズリングは、集まった観客に向けて「今夜ここに来ることができて本当に光栄です。この映画は私たちが愛を込めた、本当に大好きな映画です。皆様にも同じように愛していただけると嬉しいです」とコメント。チャゼル監督は日本の配給会社に対して感謝の気持ちを述べながら、「もし映画を楽しんでいただけたら、周りの人にも薦めてください。面白くないと思ったら、自分の中に秘めておいてください」と笑い交じりに語り、会場を後にした。(宮川翔)