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WRC:007『スペクター』の舞台を疾走。第3戦メキシコで新たな試み

2017年01月26日 18:02  AUTOSPORT web

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WRC第3戦メキシコで、新たな試みが行われる
3月9~12日に開催される世界ラリー選手権(WRC)第3戦メキシコでは、映画007シリーズ最新作『スペクター』にも登場した“ソカロ(憲法広場)”がステージに組み込まれることとなった。

 ソカロはメキシコの首都、メキシコシティにある世界最大の広場。映画『スペクター』では冒頭に登場し、主人公のジェームズ・ボンドがヘリコプターを使ったアクションシーンを繰り広げた場所だ。

 この広場でのステージは現地3月9日(木)に実施予定。走行距離1マイル(約1.6キロ)程度のターマック(舗装路)ステージとして行われる予定となっている。

 ラリー・メキシコのディレクターを務めるパトリック・シュベルビルは「この計画に興奮している」と語る。

「我々にとっては“重大事件”だよ。ラリー・メキシコをメキシコシティで行うことはイベントの格を大きく引き上げる。まったく新しいファン層を取り込むことにも繋がるだろう」

 なお、現地10日以降のステージはメキシコシティから250マイル(約402km)ほど離れた場所で行われるため、マシンとクルーは走行後、トランスポーターで大移動を強いられることになる。

「ロジスティクス面では厳しいものを強いられることになる。しかし、ソカロでのSS実施についてはFIAとWRCプロモーター、そして全チームからの賛同を得ている」とシュベルビル。

「これは千載一遇のチャンスなんだ。とくにソカロは『スペクター』の影響で、世界中の人々に知り渡った場所だからね」

「我々はほかの大会とは違うことをしたいんだ。この試みはまさしくほかとは一線を画すものだよ」

「ソカロでは、普段私たちが(オープニングステージを行う)グアナファトでの光景を再現したいと思っている」

 なお、ラリー・メキシコに関しては、昨年行われたシリーズ最長の50マイル(約80キロ)ステージは行わないことが明かされており、現時点では将来的に復活させる見込みもないという。

■007『スペクター』予告編
(1分~1分3秒付近がラリー・メキシコに組み込まれる憲法広場でのシーン)