ウイリアムズF1チームのパフォーマンス・エンジニアリング責任者であるロブ・スメドレーが、今年は職務内容が拡大し、中長期にわたる開発にも注力していく見込みであると明かした。
スメドレーはすべてのグランプリに立ち会い、マシンをコースで走らせることに関する責任を負っている。役割が広がっても、今までのこういった業務は継続するようだ。
一方で、昨年のコンストラクターズ選手権を5位で終えたウイリアムズがタイトル獲得を目指せる位置に行くには、長期的な計画を立てる必要があるとして、今後はそれが自分の権限の範囲となるとスメドレーは述べた。
「私はデザインと空力関係の両方を見ていく」とスメドレーは語った。
「しかしこれからは、マシンを走らせ、コースで最大限のポテンシャルを発揮させ、レーシングチームとしてスムーズな運営をするといった、短期的なことだけに気を配るわけにはいかなくなる」
「今後はもっと中長期的な開発を見ていくことになるだろう」
「そういったことにもう少し集中していくことが重要だ。いつも同じレベルの仕事をしようとするのではなく、より優れたパフォーマンスを目指して前進するためにはね」
「それが私の仕事の鍵となるだろう」
今年スメドレーは職務内容を変更し、ファクトリーで仕事をすることが多くなるのではないかといううわさが昨年流れた。
ウイリアムズの技術部門の体制が変更されることもあり、プランは依然として流動的であるとスメドレーは認めた。
チーフテクニカルオフィサーのパット・シモンズが2016年末でチームを去った後、メルセデスで技術部門のエグゼクティブディレクターを務めたパディ・ロウがウイリアムズに加入し、上級職に就くものと考えられている。
サーキットとファクトリーで過ごす時間をどう配分するのかと尋ねられて、スメドレーは「まだすべてが決まっているわけではないんだ」と答えた。
「我々の組織がまとまっていないというわけではなく、どうすればベストな体制になるのか、全員の才能をどこで生かすかを見極めようとしている」
「新車を披露するころには明確になるだろう。最大のニーズがどこにあるのかで決まる部分が大きい」
「私はウイリアムズのために働く。子供のころからこのチームに対して情熱を持っているんだ」
「今まさに行われている、ウイリアムズ活性化の過程にかかわることができて幸せだし、どういう役割であろうときちんと見届けたい」
「最後まで見届けることが僕にとっては重要なんだ」
「このチームのために全力を注いできた」
「(2016年は)思うような結果を出せない一年だったが、成績が思わしくない時期に問題の解決にあたることなく、もっと快適な環境を求めて去るような人々は、いずれにしてもウイリアムズが雇いたい人々ではないと思う」