WEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するバイコレス・レーシングは1月25日、2017年シーズンに向けてニッサン/ニスモ製3リッターV6ターボエンジン・VRX30Aにスイッチすると発表した。
LMP1にプライベーターとして挑戦するバイコレス・レーシングは、16年まではオリジナルのCLM P1/01シャシーにAERエンジンを搭載し参戦していたが、25日にニスモとエンジン供給の契約を結び、VRX30Aのエボリューションバージョンを搭載すると発表した。
VRX30Aは、2015年にニッサン/ニスモがワークス体制を敷きル・マン24時間に挑んだ際のマシン、ニッサンGT-R LMニスモに搭載されていたエンジンだ。独創的なFFレイアウトのLMP1カーは実戦では大苦戦を強いられたが、ニスモ製エンジンはトラブルはほとんどなく、非常に高い熱効率を誇りパワフルで、ドライバーからの評価も高かった。
「ニスモからのエンジン供給が決まったことは、我々にとっては非常に重要だ」と語るのは、バイコレス・レーシングンのオペレーションを担当するボリス・ベルメス。
「これまではエンジンの信頼性確保に多くの時間を割かなければならなかったが、2017年シーズンに向けて我々は信頼性、ならびにパフォーマンスに関して大きな改善を予想している」
「我々の大きく改善されたCLM P1/01に、ニスモのツインターボエンジンは信頼あるXトラック製ギヤボックスに組み合わされる。我々はマシンの改善に厳しく取り組んでいるんだ」