世界ラリー選手権(WRC)に参戦するヤリ-マティ・ラトバラは、噂されているセバスチャン・オジエやフォルクスワーゲンとの不仲説を否定した。
以前、ラトバラは「フォルクスワーゲン在籍時、セバスチャン(・オジエ)を倒すために孤軍奮闘していた」と発言。これがオジエやチームとの不仲を匂わせる形で報道されていた。
しかし、ラトバラはコメントが誤った形で拡散していると語り、報道を否定した。
「あれは僕の言いたかったことではない」とラトバラ。
「セブ(セバスチャン・オジエ)との会話を拒否していない。間違った形でコメントが広まっているんだ」
「この件については動揺しているよ。僕は特定のチームやドライバーを、ああいった形で批難するはことはない。セブとフォルクスワーゲンのスタッフたちには申し訳なく思っている」
「もちろん、彼らは僕のことを知り尽くしているから、正しい報道ではないと分かっているはずだけどね」
ラトバラによれば、報道されている発言は、フォルクスワーゲン在籍時代の雰囲気と、それ以前のフォード在籍時代の違いを説明するものだったという。
「僕がフォードにいた時は、セバスチャン・ローブがシリーズを制圧していた時代だった」
「だから、(チームメイトの)ミッコ(・ヒルボネン)と協力して戦う必要があったんだ。ひとりでは勝てない相手だったからね」
「ただ、フォルクスワーゲン時代は違う状況になった。チームメイトの新しいセバスチャン(セバスチャン・オジエ)を打ち負かすために、協力できるドライバーはいなかったんだ」
「4年連続でチャンピオンになれるドライバーと同じチームにいる場合、彼とは違うアプローチ、違う哲学で戦いを挑む必要がある。だから、孤軍奮闘していたと表現した」
「これが僕の発言の真意だよ」
なお、ラトバラによれば現在、在籍するTOYOTA GAZOO Racingではフォード在籍時に近い関係を築いているという。
「オジエを倒すべく、ユホ(・ハンニネン)とは協力して戦えている。どちらかと言えば、フォード時代に近い状況だよ」